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2008年04月30日

被害者に次々と電話が...井垣康弘弁護士

君たちのために 
産経新聞 連載 2008年4月30日から抜粋。

記事はネット版か 図書館で。

60代のタクシー運転手の供述調書にはこう書かれていた:
「深夜 客一人を乗せて国道を走っていたら、向こうから 
2人乗りの単車20台が道幅いっぱいに広がって 蛇行
運転で迫ってきた。急ブレーキを踏んで 当たらない
でくれと祈った。...」

この集団暴走の参加者40人全員 摘発された。
順次 家裁へ送られた。処分は バラバラだった。
逆送(検察官送致)、少年院送致、児童自立支援
施設送致、保護観察
と いろいろであり、不処分も
少なくなかった。
親がみな希望したので 被害者の会社の電話番号
を教えた。
しかし タクシー会社に長電話がかかってきて、
運転手が迷惑しているので、暴走族の親に電話
番号を教えない
で欲しいということだった。
もっともなので その後 会社の住所を教え
手紙を送るように指導しなおした。
  


Posted by 伝兵衛 at 18:46Comments(0)

2008年04月29日

商人道を。武士道よりも

山岸俊男 北海道大学教授のインタビュー
「領空侵犯」
日経新聞2008年4月28日から 抜粋。
記事は ネット版で 読んでください。

いじめなどは 心の荒廃が原因で 武士道の再認識や
道徳教育の復活が 必要との声があるが、それには反対する。

武士道は統治者の考え方で、全体への奉仕者として
無私の精神を説く一方 藩や幕府という閉鎖社会の中で
集団を守るための倫理である。だから対外的には
うそも 認められる。

市場経済が広がり 損得は口にするなという武士道より
「情けは人のためならず」という開放的な 商人道の方が
納得できる。

人が倫理的であるのは 倫理的に行動すると 結果として
いいこと、得することに なったから。どんな倫理も人に
押し付けることができるというわけでない。

社会に適合しない倫理は失敗する。ソ連や中国が好例。
自分の利益でなく 全体のことを考えよという武士道は
社会主義の倫理と同じ。これを 一般の人が受け入れ
られるわけがない、

(インタビューした記者のコメント)
閉鎖社会と言われても そこで居心地がいい人には
捨てがたい。

★blog管理人から:
児童養護施設の理事様から「施設にいる子ども全員の
ためを 思って 運営するのだから 管理は厳重にする」
と 聞いたことを 思い出す。
施設も閉鎖社会の一例です。対外的には うそを並べる。
理事は 施設に 莫大な寄付をし、無償で奉仕する(と言っている)。
しかし 奉仕の内容が問題なのです。
施設は 常に満員に近いから 経営を心配する必要もなく 
消費者(養護施設の場合は 子ども)は抗弁する機会も
ないから 理事は 気持ちよく 自己満足して経営していられる。
武士道は 子どもには 優しかったんだろうから
こういう理事は 武士道からも 無縁である。


  


Posted by 伝兵衛 at 13:48Comments(0)

2008年04月27日

わが子が逮捕された!時どうする?QandA

発行:東海・「非行」と向き合う親たちの会
から抜粋。
少年の逮捕は 前科がついたり、氏名が好評されることもない。
警察で「弁護士を頼むか}と訊かれたら 「当番弁護士を頼む」
と答える。これは1回限り無料で警察署の留置所に接見に
出かけてくれる。
家裁に送致されると 弁護人は付き添い人になる。
付添い人は 多くの場合 弁護士ですが、一般の人も
なることができる。
正式に弁護士を頼むと費用は?--着手金と 報酬金は それぞれ
20万-50万円が 目安。
法律扶助制度を利用すると 個人の負担金は ありません。
この場合 法テラスから弁護士にお金が 払われる。
付添い人は どんなことを してくれるか?---家裁送致後に
いろいろな活動をしてくれる。詳しい事は下記へ。

★下記は 和歌山弁護士会のサイト
「少年事件の付添い人斡旋」という ページです。
http://www.wakaben.or.jp/leave/juvenile.html

  


Posted by 伝兵衛 at 16:18Comments(0)

2008年04月26日

逮捕されそうな君に/付添い人・質疑応答

発行:東海・「非行」と向き合う親たちの会(ひまわりの会)の
資料から。

逮捕されたあとは どうなる?
逮捕されたら どうすればいい?
-- 警察に「当番弁護士をお願いします」と伝える。
弁護士はどうやって 頼むか?
--当番弁護士に「弁護人になってください」と伝える。
 法テラスが弁護士費用を出してくれる制度がある。

身に覚えのないことは 「やってません」と答える。

弁護士は あなたが「非行」の世界からぬけだし、二度と
事件を起こさないで、生きていくのに どうすればいいかを 
一緒に考えてくれる。

供述調書とは何か?

家庭裁判所におくっれた後も あなたを支援してくっるのは 付添い人。
付添い人は 鑑別所に入ってから 審判までの間も あなたの味方
として働いてくれるので 必ず付添い人を頼んでください。

付添い人はどうやって頼むか?

少年鑑別所とは?
審判に出たとき どう話せばいいか?

◎著作権法に触れるので 全文は 載せられない。
詳しいことは メールください。コメントに「メールいれた」と
書いてくれれば メールをあけます。

★26日の例会で 上記資料が 回覧されました。
例会出席は 9人。次回は 5月24日土曜 9.30am
岩出 アイアイセンターで。

  


Posted by 伝兵衛 at 16:40Comments(0)

2008年04月24日

マリフアナ記念日4月20日@カリフォルニア大学

加大サンタクルス校で数千人の学生が4月20日に
芝生に集まり マリフアナを吸う行事があった。
多くの警官が会場を取り巻いた。
4月20日は アメリカで 永年 マリフアナ記念日になっている。
「私にとって マリフアナは 学習経験で、自分を理解する過程の
一つだ」とアホなことを言う学生もある。
市当局は この行事のために 色々と手を打つ。行事の前に 
学生寮に他人を泊めてはいけないし、駐車禁止・道路封鎖
もされる。
大学は学生に カンナビスを吸うと 警察へ呼び出されるかも
知れないと メールで警告はする。
行事の日に 警察は会場へ来たが、マリフアナを認めて 
そのままにしていた。
どこの大学でも こうなのでなく、2年前に4月20日にコロラド大学
では マリフアナを吸う学生について 犯人逮捕懸賞金50ドルを
付けて手配書を回した。

下記サイトから:
http://www.spiegel.de/unispiegel/wunderbar/0,1518,548907,00.html
★アメリカに留学して こんな事をしている 日本人・アジア人が
いるだろうということは ナンギです。
ドイツでは マリフアナ1日に 5000円かかるそうです。
依存症になると破産します。
  


Posted by 伝兵衛 at 08:29Comments(0)中欧事情

2008年04月23日

被害者対応を悩んだ少年犯罪事例・井垣康弘/産経新聞連載

2008年4月23日夕刊 君たちのために から抜粋。
本文は ネット版か図書館で 読んでください。

担当したすべての事件で 親子に被害者対応をしてもらった。
次の事件では悩んだ。
祖母と母と3人暮らしの19歳の少年が 秋田県のデパートで
詐欺を働いて 捕まった。祖母から150万円を持ち出し ばれて
厳しく責められ家出した。
偽造カードを使い、デパートから商品を詐取するグループに
スカウトされた果ての犯行だった。
少年は 神戸の鑑別書へ移送され 私が審判した。保護観察に
付したが、迷いつつも 母親に被害者対応を指示した。
母親は被害百貨店へ手紙をおくり、保険会社に被害額45万円を 
親子2人で少しずつ返済することになった。
  


Posted by 伝兵衛 at 18:39Comments(0)

2008年04月19日

アル中の母の面倒をみる生徒

家庭環境の格差、深まる学校生活への陰。
日経新聞2008年4月18日夕刊「クラスルーム」から抜粋:

入学式の朝 校門脇に腰掛け、新3年生のA子とB子がたばこを
吸っていた。登校して来た新入生と保護者をにらみつけている。

A子の家庭は母一人子ひとり。母親は昼間から酒を飲み 
A子に食事を作らせたりしている。
家庭訪問もたびたびした。「一緒に飲もう、教頭」と
言われながら、母親に立ち直りを促してきた。
入学式が終わり、新入生の保護者の独りが訴えてきた。
「あんな子がいる学校に うちの子は通わせられない」。
娘がご飯を作らないからと暴力を振るう親。それが原因で
荒れた少女を見て、我が子の通学を心配する親。
「どうして、うちだけが こうなの?」というA子の叫びに
対する答えがでない。せめて あと1年、彼女が楽しく登校
できるように 味方でいようと心に誓うしかなかった。
(学校研究会)

★全文は5段。ネット版で読めるのかどうか?
図書館で読んでください。
アルコール依存症者に 教頭さん 一人で 立ち向かうのは 
気の毒で ならない。この母さんが 自発的に 精神保健センター
や精神病院、断酒会へ 行くとも 思いにくい。保健所の職員が 
半日かけて 母さんと話しても どうもならない かもしれない。
しかし 放っておくと 母親も娘も つぶれるだろう。
マリフアナは 1日に5000円 かかる そうで、普通の稼ぎでは
やれないですが、お酒は 安いので、日本のどこにでも 
起きていることだと思います。
いろいろと 大変なので 県の精神保健福祉サンターも 
セルフヘルプグループの寄り合いを 開いてくれて いるのでしょう。
  


Posted by 伝兵衛 at 08:38Comments(0)

2008年04月18日

謝罪を拒否した母親・井垣康弘弁護士・君たちのために

産経新聞 連載 2008年4月16日

少年審判で被害者対応を促したのに1件だけ 母親から拒絶
された。
中学3年生の少女2人が同級生に加えたリンチ傷害事件で
共犯の少女は 主犯から 殴れと命令され 平手でほおを
殴った。
被害者対応を拒否した 共犯少女の母親は言った:
 「うちの子はいじめを受け続けていて、加害生徒に対する
処分が どうなったのか 警察や家裁から 何の連絡もなく
当の生徒や親から謝罪などなかった。ついに本件に
至ったが これで いじめられっ子から脱却できた。
これまで誰からも謝ってもらっていないから 謝るつもりはない」

ちょうど娘が母親の暴力を嫌って家出していて、児童相談所が
一時保護中だったので、被害者対応を児童福祉司に頼んだ。

★記事は ネット版で読むか 図書館で読んでください。
  


Posted by 伝兵衛 at 08:44Comments(0)

2008年04月17日

里親制度の現状・厚生労働省の制度改正案

要保護児童は全国に約4万人いる。しかし里親のもとで暮らす
要保護児童は1割に満たない。
里親を増やそうと厚労省は今 開会中の国会に制度改正案
を提出している。
多くの関係者は 里親の増えない(減っている)理由を「里親制度が
知られていない」からだと言う。(blog管理人はそう思わない)

里親制度と養子縁組が混同されやすいことも 里親制度の普及を
阻む一因である。実の親が 「預けたら子どもを取られる」と誤解し、
里親委託を認めないこともある。

京都府立大学 津崎哲雄教授によると、里親への委託が進ま
ない理由の一つは 児童相談所が虐待の対応などに追われ、
里親への関与が 優先順位の下位に置かれていること。
施設で 大人数で暮らすより 里親のもとで 暮らすほうが 
傷ついた子どもを個別にケアしやすい。それは先進国の常識だ。

要保護児童に占める里親委託児童の割合:
(本文では 棒グラフ)
2000年前後の状況。

イギリス 60%
ドイツ  28.7%
フランス 53%
イタリア 62.1%
アメリカ 76.7%
豪州   91.5%
シンガポール 62%
香港   33.5%
日本    6.2%

朝日新聞 2008年4月15日から 抜粋。
長い記事です。ネット版か 図書館で読んでください。 

★「里親制度が知られていない」から里親が増えないと言うのは 
都会の話なのかも知れない。
田舎で 現状で里親制度が宣伝されても 児童相談所は人手不足で 
対応できない。夜8時とか9時に 児童相談所から電話がかかってきた。
気の毒だった。子どもも気の毒だけれど、児相もしんどい。
児相の里親担当者を増やさないと 里親は増えない。今いる里親が 
人様に 里親になることを 勧められないで 里親が増えるはずがない。

この記事にも 出ている 津崎哲雄先生の翻訳した 
ロジャー グッドマン著「日本の児童養護」明石書店2006年。3000円。
415ページもあって 勧めにくいけれど、いい本でした。
  


Posted by 伝兵衛 at 11:40Comments(0)

2008年04月15日

水谷修「夜回り先生」講演会@御坊

5月28日「希望~子どもたちの未来のために」
御坊市民文化会館で7時開演、8.45pmまで。
御坊青年会議所 創立40周年記念 企画。

水谷先生は 横浜で高校教師を務めた。
そのほとんどの時期、生徒指導を担当し
中高生の非行防止 薬物 心の問題に 尽力された。

入場無料、聴講希望者は 住所 氏名(同伴者がいれば
その氏名も) TEL をかいて、ハガキで
644-0002 御坊市薗350-28 御坊商工会館3F
御坊青年会議所 「水谷修講演会」に申し込む。
電話 (0738-22-5434)、FAX (0738-23-2850)
でも いい(月ー金の1pm-4pmの間)。
先着 800人。参加者に整理券を郵送する。

★御坊市民文化会館は JR御坊から 紀州鉄道という
珍しい電車に乗って行けます。紀州鉄道のなんとか言う
駅の近く。
20数年前 この会館 落成記念の行事は 文楽 人形
浄瑠璃の公演でした。津大夫さんの 絵本太功記と
十九大夫さんの 新口村。満員でした。当時は まだ 日高地方に
素人さんに義太夫を語る方も 生き残って いたのでしょう。
隣のおじさんが 終演後 「あんたも 好きやな~」と
声をかけて くれました。
津大夫さんは 亡くなり、十九大夫さんは 去年 悲劇的な
廃業をされました。十九さんは 子息の結婚資金にと 文楽座の
お金を使い込み その2ヵ月後かに 返済され 不起訴になりました。
十九さんの 子息 新大夫さんも この春に退座され、残念です。
浄瑠璃にでてくるような 話で なお 哀しいです。


  


Posted by 伝兵衛 at 08:57Comments(7)

2008年04月14日

児童自立支援センター「わだちの家」開設@和歌山市

2008年4月7日に和歌山市梶取に 児童養護施設を退所した子ども達
の自立を支える生活拠点が開設された。
ニュース和歌山4月12日 一面トップ記事です。下記サイトで読めます。

http://www.nwn.jp/

県内の児童擁護施設は7ヶ所。現在2歳ー18歳の約360人が
暮らしている。
2歳までは 乳児院にいます。
という事は 施設には 合計400人以上いることになります。

一方里親と養子縁組親の元のいる子は せいぜい20人くらい
でしょうか?
養子縁組親のことは 知らないですが、里親は だんだん減って
きています。
このblogのお気に入りに あげている leiさんや mariaさんの
blogに あるように「養護施設は子どもの地獄」というのは
本当です。
地獄で暮らした 代償を 卒園後に 払っていて、ついに
こういうホームへ 入ることになるのは 辛い。
園長が 破廉恥罪で 刑務所に入っても 施設は 不足
していて、倒産する気遣いはない。
「ただで 面倒みてやっている」と言われながら 生きるのは
辛いのに その上 上級生からの暴力に 曝されています。
職員からの暴力は たまに ばれて 職員が告訴されます。

ロータリーやライオンズクラブの方がこのblogを 見ることは
なさそうですけれど、クリスマスにケーキを持って 施設へ
行ったりしないで ください。子どもは 食べ物が不足して
いるのではないです。
新聞記者さんは そういう時に 頼まれて 取材し 記事に
されますが、園長や理事の言うことだけで 記事を構成
しないでください。子どもに取材しても 何も語りません
報復があるからです。施設卒園者に 取材しようと 思っても
まず 卒園者をつかまえるのは 難しい。
きちんと取材できないのですから 最初から そういう記事は 
載せない方が 無難です。
  


Posted by 伝兵衛 at 09:29Comments(0)

2008年04月12日

知的障碍者・精神科病棟退院者のグループホーム

長野県は ここ数年 知的障害者の入所施設や精神科病棟で
暮らす人たちを地域のアパートなどへ送り出してきた。

そのような人々 304人の声を集めた調査の中間報告:
日ごろ彼らを支える40人あまりの生活支援ワーカーや学生が
一対一で話を聞いた。
多くの人が語ったことをまとめてみると わずか四つしかない。
「自由になった」「静かでいい」「安心して眠れる」「ここは私の家です」
調査員には大阪府立大学 人間社会学部准教授の
三田優子さんが研修を行った。相手にできるだけ本当の気持ちを
話してもらいたかったかるだ。
朝日新聞2008年1月22日 夕刊 「窓」論説委員室から
”耳を澄まして”から 抜粋。

★ 児童養護施設にも 上記四つの 基本的願いを叶える
条件は乏しい。施設の理事の中には 奮闘努力している方も
あるのは 分かるが、奉仕活動をしているという思いに 
陶酔しているのでないかと 思われる人もいるし、子どもを
虐待する言動をしても なんとも 思っていない人もいる。
そのうちの 極一部の 理事さんは 告訴される。
  


Posted by 伝兵衛 at 09:26Comments(0)

2008年04月11日

仰げば尊し/今の先生方は忙しすぎる・家森幸男(予防栄養学者)

小学校時代は終戦後まもなくで、足りない教室で二部授業も
おこなわれたころ。先生方も交代で宿直をしておられた。
ある夜、担任の先生に当直室に呼ばれた。同級生A君に私が
浴びせた一言が、いかに相手を傷つけたかを 懇々と説かれた。
もし みんなの前で叱られていたら 反発しただけだったかも知れない。

以後 何事も まず相手の気持ちを考えて 行動することを学んだ。
その恩師の教えが マサイ族やチベットの人々を含め世界の人々を
健康にする食べ物が何かを調べることに 繋がっているのではないか
と思う。

今春 教員養成系大学への志願は 過去最低だという。今の先生方は
忙しすぎる。先生が もっと子どもと向き合う時間を多くする職場の
改善が必要だ。

日本経済新聞 2008年3月22日 夕刊 「あすへの話題」から
抜粋。
  


Posted by 伝兵衛 at 08:32Comments(0)

2008年04月10日

全ての親子が被害者対応を報告・井垣康弘(元家裁判事、弁護士)

君たちのために
産経新聞 連載 2008年4月9日 夕刊から 抜粋:

少年審判の席で 親子に対し、被害者対応を促し、その結果を後日 
書面で報告してもらうようにしたのだが、全ての親から裁判官
あての手紙が届いた。
被害者対応には 金銭弁償についての 話し合いも含まれる
ので、大ざっぱな枠は 入れ知恵しておいた。
その上限で収まらない展開になったときは 弁護士会へ
行くように勧めた。
(記事は ネット版が 図書館で読んでください)
  


Posted by 伝兵衛 at 09:23Comments(0)

2008年04月09日

芹沢俊介・ネットを使う苛め/脅迫を語る

日本経済新聞2008年4月2日 夕刊から 抜粋:

「学校裏サイト」や 「プロフ」(自己紹介サイト)が いじめにつながる例が
増えている。芹沢さんは 悪質なカキコミが 増える背後に 家庭の中で
安らぎや充足感が得られず 攻撃性を増している子どもの姿を指摘する。

子どもはまず親と遊び、次に独りで遊ぶことを覚え、それから集団で
遊ぶようになる。集団で遊ぶには 年齢や知識の異なる仲間と
付き合い、協力し合わなければならない。

親が子に要求するばかりで信頼関係が生まれず 親子が内戦状態に
ある。
近著の「もういちど親子になりたい」(主婦の友社)では 親子関係を
見つめなおす必要があると主張している。
他の著書に 「家族という暴力」 「いじめが終わるとき」
「引きこもるという情熱」。
  


Posted by 伝兵衛 at 09:08Comments(0)

2008年04月08日

本田哲郎神父「力は弱さの中で働く」@釜ケ崎

朝日新聞 2008年4月8日から 抜粋
全文は ネット版でよむか、図書館で。

神父は65歳。83-89年 フランシスコ会日本管区の管区長。
管区長を退いた後、89年から 釜ケ崎で働く。
釜ケ崎の2畳一間のアパートで暮らす。

人はしょせん、他人の立場に立つことはできないのだと 
いうことが、19年 釜ケ崎で暮らして 分かった。
相手の立場に立っているつもりの善意の押しつけが、
相手の尊厳を傷つけ、差別や偏見の元になることがある。
でも、かかわりを あきらめるのではなく、相手より下に
立つ心構えが必要です。
「望んでいるのは こんなことじゃ ないんだよね、
ごめんね」と思いながら する。

人間にとって大切なのは、良い人になることでも、
立派な大人になることでもなく、人の痛みを放っておけない
心を持つこと。これも この年齢になって分かったことです。

先進国の指導者の多くはクリスチャンです。世界中の
多くの問題は キリスト教文化にある程度の責任がある。
だから、弱者の視点で書かれた聖書を 釜ケ崎の支店で 
翻訳し直している。
例えば「ルカによる福音書」に「貧しい人は幸いである」
とあるが、貧しくて家がない人は幸せだろうか。
「貧しい人は、神からの力がある」というのが私の訳です。
以上 抜粋おしまい。

★以下 ブログ管理人の蛇足:
ロジャー・グッドマン著 「日本の児童養護」p.34に次の記述がある:
もし日本社会が最も社会的に弱い構成員をどのように取り
扱っているかを理解したいのであれば、親が養育できぬ(cannot)、
養育する気をもたない(will not)、養育することを許されない
(not allowed)子どもたちが暮らしている福祉施設を研究すべき
である、と 徳増浩司さんは 筆者に勧めてくれた。
こうした施設は 児童養護施設とよばれている。

◎クリスマスに ▼▼クラブや ■■クラブは 施設へケーキを
もって 慰問に行く。新聞記者は 状況を知らないから 頼まれれば
取材に付いて行く。わざわざ 写真まで入れて 記事がでる:
「子ども達の目は輝いている」と書くが 眼病でなければ 目は
光るものだ。「人懐っこい子が多い」と言うが それは 障碍の
一つの現れに過ぎない。

私立動物園の経営が悪化し 餌代もなくなったら 餌を差し入れる
のは 美談だけれど、施設は 食費やケーキ代が 足りないのでない。

新聞社は 施設の園長の話を そのまま 記事にするのは
止めにして 少し考えてほしい。

★児童養護施設の経営者(理事とよばれる)の中には
施設に寄付をして、おまけに無給で理事職を勤め 子どもを
養育してやっていると 信じ込んでいる人もいる。
もちろん 施設に よっては 立派な理事も 中には おられて 
混乱の極にあった施設を いま運営している方もある。
施設の質の格差は あまりにも 大きい。地域格差もある。
子どもは 施設を選べない。
こういうことを書き込むと 差別だと攻撃される だろうけれど、
施設を 生き延び 社会に出て アルコール・薬物依存症に
なる人も多い。

  


Posted by 伝兵衛 at 08:52Comments(0)

2008年04月07日

ルポ虐待/朝日新聞連載・締めくくり対談

2008年4月4日掲載
この対談に1ページ、小説「永遠の仔」の著者 天童荒太さんの
インタビューが もう1ページ。
図書館で読んでください。ネット版にあるかもしれない。

2007年5月から7部・計135回 大阪本社発行版で連載。
締めくくりに 児童虐待に早くから取り組んできた方3人に
課題について聞いた。

岩城正光さん:弁護士、日本子どもの虐待防止民間ネットワーク
理事長。子どもの虐待防止ネットワーク・あいち(CAPNA)監事。

森田ゆりさん:25年以上 米国と日本で虐待やDV防止の
プログラム開発と研修に携わる。研修機関「エンパワメント・
センター」(西宮市)主宰。

津崎哲郎さん:花園大学教授(児童福祉論)。69年から大阪市
中央児童相談所に勤務、所長を経て04年から現職。

児童相談所は人手不足で困っているのに 社会は無視している。
児童虐待への対応は 福祉、教育、医療、司法などの分野の
行政と民間が役割分担して 初めて解決できる。
裁判官は親を罰することしか 考えていない。

虐待は家族問題だ。その家族が機能していない。

児童養護施設の職員は疲れ切っている。
現在 里親への委託率は9%ほど。里親制度に国が注目して
こなかった。台湾で 行政がNGOにかなりの予算をつけ 
里親委託の業務を任せ、里親募集や研修、相談などをしている。

児童養護施設や学校で出会った被虐待児は 例外なく深い
心の傷を抱えていた。「自分がだめな人間だという思いが
消えない」とんな悩みを取材班に寄せた方も大勢いた。

蛇足:
上記の
津崎哲郎さんと 似たお名前で 同じ専攻分野の学者に
津崎哲雄さんが おられます。
哲雄先生は 京都府立大学教授で
名著「日本の児童養護 児童養護学への招待」の訳者。

  


Posted by 伝兵衛 at 11:23Comments(0)

2008年04月06日

加害少年が被害者に「反省」を表現するために/井垣康弘

産経新聞 2008年4月2日夕刊
連載 君たちのために から抜粋

(全文はネット版か 図書館で 読んでください)

事前に被害者に連絡を取って、「加害少年の親に電話番号を
教えてよいですか」と尋ね、承諾を得るべきである。
裁判官として被害者に電話してみて分かったのは 被害者には
「子を非行に走らせた親に対する不信感というか 不安感」
があるということであった。
裁判官が説明しなければ ならないことは「今は信頼できる親
である」ということだけで、それ以外の質問は全部 子と親が
直接、被害者に話せばよい事柄であることが 分かった。

被害者から 少年本人と親の「反省の中身」を尋ねられる
のは必至なので、それを分かりやすい「言葉」で いかに
証言するか、審判は その練習の場でもあった。
(以上 抜粋おしまい)

★ ブログ管理人は 被害者多数のうち 3人の親御さんと
連絡をとることができた。
すべての事件で 家裁送りにならなかったため、お二人は
警察が被害者の電話番号を教えて くれた。もう お一人は 
わざわざ拙宅まで 来てくださった。
被害者の加害者とその親への 不信感は大きかった。
本人は どうも反省しているようには 見えないから
被害者は よけい恐怖感を持たれるように思えた。
親は 謝るだけで どうしたら 以後 犯罪を阻止できるか
まったく 分からないのだから、被害者の不信感は もっとも
で、親は 無力感に苛まれる。
  


Posted by 伝兵衛 at 08:55Comments(0)

2008年04月05日

赤ちゃんポスト慈恵病院蓮田太ニ先生へのインタビュー(5)

日本経済新聞2008年4月4日夕刊 連載「命のシェルターを守る」(5)
から抜粋:

2006年11月慈恵病院は「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)
の開設計画を発表。
07年5月の「こうのとり」の発足を同時に 熊本市も十数人の選任
職員を置いて 24時間体制で 妊娠出産の相談を受け付けている。

匿名で黙って新生児を預けるより、母親が相談してくれた方が里親を
頼んだり 養子縁組をしたりと、よりよい解決策を 見出せる。

妊娠出産で困った母親を即時に無条件で 受け入れる公的機関
や病院が非常に少ない。金曜の夜だと 週明けにきてくれと 
言われる。門をたたいても 「まだ学生なのに」と説教される。
これでは 駆け込み寺には ならない。

慈恵病院に相談に来て 出産後に赤ちゃんを 特別養子縁組に
出した女性から よく手紙が届く。救われたと言う。
一方 赤ちゃんを 受け入れた親も喜ぶ。こうした縁組は
大事だと思う。
  


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2008年04月04日

赤ちゃんポスト慈恵病院蓮田太ニ先生へのインタビュー(4)連載

2008年4月3日 日本経済新聞 夕刊から抜粋。

2004年初めてベルリンとハンブルクの赤ちゃんポストを視察した。
当時 全土に70箇所のポストがあった。
翌2005年 熊本県内で3件続けて起きた 新生児の
遺棄事件は 赤ちゃんポストの必要性を 提起した。

警察に聞いたところ 日本で子殺し、子捨ては 年に
3桁に及ぶのではという返事だった。
そこで 赤ちゃんポストの検討に入った。
その根っこにあるのは マザーテレサの考え方だった。
「愛の反対は憎しみではない。無関心だ」と 語った
言葉だった。

新生児の遺棄についても無関心であってはならない。
新生児の命を救う手立てを 実行しようと考えた。
  


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