2023年03月28日
高知東生・小説「土竜」
「土竜」(もぐら) 高知東生 著、光文社 1760円。
薬物依存症者である高知さんが 小説を書いた。6話の短編からなる「土竜」は 主人公「竜二」を巡る物語。竜二は高知がモデル。
高知は幼い頃、親類に育てられ、小学生になってから現れた母親は 1980年代に暴力団の最高顧問の愛人であった。
その母は高知が17歳の時に自殺した。その後、最高幹部も実の父でなかったことを知り、高知は東京へ出た。
この経歴は 小説でなく、事実である。
小説の舞台は 戦後の高知県から始まり、現代の東京へと変化する。
産経新聞 2023年3月26日(日)の書評から抜粋。評者は 田中紀子さん。

Posted by 伝兵衛 at 17:23│Comments(0)
│薬物依存症
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