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2009年03月30日

調査官の「引導」があったなら・井垣康弘

君たちのために
産経新聞 夕刊 連載 2009年3月25日
から抜粋。
記事は 買って読んでください。

非行少年を少年院に送るとき、裁判官は、その必要性を
少年本人に分からせるのに四苦ハ苦する。刑罰だったら、
これだけのことをしたのだから「懲役5年程度の罰はやむ
を得ない」とかいって、一方的に宣告すればそれまでだ。
 しかし、少年の場合は更生させることが目標であり、
そのための方策はいろいろあるから、その中で少年院での
教育がベストだといい切ること自体がそもそもなかなか
難しい。

しかも、少年たちは一様に「試験観察にしてください」と粘る。

調査官が審判の前に少年と面接して、少年の問題点を説明し、
その改善のため少年院で教育を受けるのが適切であること
をも納得させておいてくれると、審判運営がどれほど楽で
かつ有意義であることか。そのことを 調査官は分かって
いるわけだから、全部の調査官がそれを実行してくれて
いると裁判官 は思い込む。そして、それを前提に審判を
進めているのが実情なのである。
    (弁護士、元家裁判事)
  


Posted by 伝兵衛 at 20:33Comments(0)

2009年03月21日

毛利甚八・法務教官の仕事

毛利さんは 漫画「家裁の人」原作者、
メールマガジン「月刊少年問題」編集長。

下記サイトに 毎日新聞2008年1月19日 西部朝刊に
でた毛利さんの記事があります。
http://mainichi.jp/life/edu/sodachi/archive/news/2008/20080119ddp014070009000c.html?inb=yt
  


Posted by 伝兵衛 at 16:02Comments(0)

2009年03月20日

裁判官と調査官の信頼関係が大事・井垣康弘

君たちのために
産経新聞 夕刊 連載
2009年3月18日

中学2年生の男子少年が強盗致傷事件で捕まって鑑別所
に入り、家裁の審判で初等少 年院短期に送られた。
幼児から父親による虐待を受けて育ったが、最近は
体力が親に勝り、親を殴って小遣いをむしり取る
ようになっていた。外でも暴走族とつるみ、常習的に
バイクの強奪をしていた。
  
 審判の2~3日前に裁判官に提出された鑑別所の報告書と
調査官の調査票には、少年の生育歴や現在のいびつな
性格が克明に記載されていた。そして 結論として少年
には少年院での「育て直し」が不可欠だと明記されていた。

 家裁の手続でとても不思議なのが、鑑別所の報告書も
調査官の調査票も、当事者である少年や保護者に読ませて
いないことである。制度としては、少年と親を出席させて
行う審判で、裁判官が自らその要点を説明するという建前に
なっている。

審判の当日、突然裁判宮室へやってきて、「昨日鑑別所へ
行って、少年に詳しく説明して少年院に行くことを
納得させました」といってくれる調査官がいる。

こういう調査官が いてくれるので 全部の調査宮が
少年に事前説明をしてくれることを裁判官は期待し、
やがては信じるようになるのである。
   (弁護士、元家裁判事)
  


Posted by 伝兵衛 at 07:33Comments(0)

2009年03月19日

少年院での教育・向井義・元広島少年院主席専門員

見出し:就労と結婚を安定させるスキル

見つけた!みんなが輝く教育
産経新聞 2009年3月17日から 抜粋。
記事は買って読んでください。

向井義・元広島少年院首席(現・瀬戸少年院教育)は
科学的根拠のある非行少年を発達的な視点から理解
して評価し処遇する方法とマネジメントノウハウを
構築しました。
いじめや暴力、非行など反社会的行動を取る
リスク要因の中でも、衝動性や攻撃性が強い、
ストレスの処理が苦手、読み書きが苦手
といった訓練によって変更可能なものを一つでも
減らし、自尊感情や自律する力、対人関係能力が
あるといった保護要因を一つでも増やすことに
ターゲットを置きます。
 犯罪学では「再犯予防には就労と結婚の安定が
大事な要件」とされていますが、これを妨げる要素と
リスク要因は重なる部分が多くあります。

 たとえば、集団行動訓練で回れ右ができない子が
いれば、左右がわからないのではないか、ちゃんと
聞こえていないのではないかなどと多角的に仮説を
立て、指導方法を変えます。行動訓練で基礎体力が
つけば集中力があがり、衝動性のコントロールの一助
にもなり、また自尊感情もあがって、保護要因の増加
につながります。
 九九ができなければ、古典的な聴覚型指導では
なく、その子に応じて視覚型や運動型の指導を導入。
語彙を増やし、感情の言語化を訓練し、自己理解を
向上させつつ、ストレス処理の土台も育てて、
やはり保護要因を増やします。
 向井氏がいたときの広島少年院は出院後・一年
間の再入院率がO%になりました。こうして向井氏の実践
は各地の教育委員会や学校、養護施設などに広まり、同様
に成果をあげていったのです。
  (教育ジャーナリスト 品川裕香)
  


Posted by 伝兵衛 at 18:05Comments(6)

2009年03月16日

裁判官と調査官の認識のズレ/井垣康弘

君たちのために。産経新聞
夕刊 連載 2009年3月11日から抜粋。

記事は買って読んでください。

中学2年生の男子少年を強致傷事件で捕まえ、家裁が
初等少年院へ短期で送ったとき、裁判官が両親に
「長年にわたる父親の暴力と母親の見て見ぬふりが
こんな凶暴な子に育てた」ことを明確に指摘しておく
べきだった。そうすれば親は以後、子供への対応を必死に
考えたと思われる。
   
 これほど重要な情報の告知をなぜ家裁の裁判官が
忘れたのか。その理由の一つに、調査官がすでに親に
話していると思いこんでいるということがある。
 普通の調査官は 調査結果の裁判官あての報告書
を作成するだけで手いっぱいで、とてもそれ以上の
「サービス」をしている余裕がないのである。
 
(弁護士、元家裁判事)
   


Posted by 伝兵衛 at 15:12Comments(0)

2009年03月12日

薬物合法化・悪くない政策

1909年に国際アヘン委員会が設立され 麻薬売買禁止の世界初の国際協力があった。
1998年に国連は「薬物のない世界」を達成し、アヘン、コカイン、大麻を2008年までに 無くすか、顕著に減らすことを 加盟国に約束させた。しかし これは無責任な約束に過ぎなかった。
この百年の麻薬との闘いは 寛容性が無く、効果も無かった。したがって「悪質性のもっとも少ない」政策は 薬物を合法化することだと 信じないわけに いかない。この政策がいいと 言っているのではない。合法化は 麻薬生産国には いいことだが、消費国には 危険をもたらすだろう。しかし 利益を受ける人は増えるだろう。
アメリカのコカイン消費は減っている。一方 欧州などでは 増えている。
アメリカでは毎年400億ドルほどが 薬物供給を断つために使われている。
アメリカでは毎年薬物で150万人が逮捕され、50万人が刑務所に入る。
発展途上国では 麻薬戦争のために 多くの人が殺されている。メキシコでは 1年に麻薬のために殺される人は6千人にのぼる。

違法薬物の値段は 生産経費でなく 流通経費によって決まる。
麻薬と闘う役人が 麻薬を摘発しても 麻薬の末端価格があがる ようでもない。
麻薬抑圧が効果をあげても、生産地を変えさせるだけのことになる。アヘン生産は トルコやタイからミャンマーとアフガニスタンに移った。
麻薬禁止は 犯罪を減らさないで、結局 やくざ屋さんを育てた。麻薬禁止のお陰で 依存症者は 品質を落としたコカイン、ヘロインを買うことになり、不潔な注射針を使い HIVを広める。その代償の大半を支払っているのは 発展途上国であり、メキシコのような比較的発展した国でも 麻薬取り締まり当局と やくざ屋さんとの間で 生きるか死ぬかの闘いが されている。

薬物戦争が失敗に終わった時、欧州と中年米の薬物と闘う人々のうちの少数の人は 依存症者を監獄へ 入れることを止め、公衆衛生の知識を広め 「危険を減らす」(清潔な注射針を使わせる)ことに重点を移すことを提案している。この方法は 公衆を教育し、依存症者を治療することに重点を置く。コカを栽培する農民に嫌がらせしたりせず、「ソフトな」薬物を個人的に使う人を罰しないことを重視する。
政府は薬物売買に課税し、規制し、薬物使用の危険を人々に知らせる教育に 金を使い、依存症者を教育することに金を使う。

未成年者への薬物販売は 禁止されたままにすべきだ。

価格は消費を抑える程度の高さに設定する。他方では 闇市場を抑制し、依存症者が金を手に入れるために 盗みや売春をしない程度の低い価格にしないといけない。
この両者のバランスのとれる水準に価格設定しなければならない。
この方法をとると、子どもが薬物を手に入れやすくなると心配する親もいる。けれど 合法化すれば麻薬をする人が増えるという仮定は 間違っている可能性もある。
薬物についての法律が厳しいということと 薬物を使うことの間に関連はない。イギリスやアメリカのような 厳しい規制のある国の人の方が 多くの薬物をとっている。
これは文化の違いだと言う人もいるが、似たような国でも 厳しいスウェーデンと寛容なノルウェーで 依存症者の割合は同じだ。とは言うものの、合法化して 薬物が安く安全なものになれば 薬物摂取は増えると仮定するのが 当然だ。
それでも 禁止は止めた方がいいと主張するのには 二つの理由がある。
最初に挙げる理由は 寛容の原則だ。薬物の中には きわめて危険なものも あるが たいていは それほど危険ではない。コカインやヘロインをする人の大半は 時々 するのであり、楽しんでしているのを 国がやめれと 言うのは 国の仕事ではない。
しかし 依存症には 対処しなければならない。依存症は家族にも 悲惨な状況をもたらす。特に依存症者の子どもが被害を受ける。そして社会的費用を増やす。だから 依存症の防止と治療は 薬物政策の最優先課題となる。合法化により 依存症を適切に治療する機会が提供される。

様々な薬物の健康への危険についての情報を提供し、薬物を危険に応じて 価格設定することにより、政府は消費者を あまり危険でない薬物に誘導することができるだろう。
禁止策は 工場で作られるデザイナードラッグが増えるのを防止できなかった。合法化によって、合法的な製薬会社が薬物を改良しようという努力を促進するするかもしれない。
薬物への課税により得られる金と 禁止でなく 抑止することによって節約できる金とを 使って 政府は依存症者の治療をすることができるだろう。
先進国は煙草に課税し、煙草を規制することにより 禁煙を勧める運動に成功している。
ここに提示した解決策は むつかしいが、百年間うまくいく方法は 無かったということが これを 試してみる根拠となる。

The Daily Yomiuri 2009年3月8日から抜粋。
(元は The Economist 3月7~13日号)
  


Posted by 伝兵衛 at 17:14Comments(0)

2009年03月09日

麻薬と覚醒剤

2007年に日本で 薬物のために逮捕された人は約2000人。
一方、アメリカでは872721人が逮捕されている。

麻は日本では 第二次大戦が終わるまで普通に
栽培されていた。麻は麻薬の元だとして、占領軍が
その栽培を制限した。麻の繊維は 紙、布、ぞうりの
鼻緒に使われた。麻の実は今も 七味唐辛子の中に
入っている。

日本で「麻薬」というのは 植物から取った薬物で、
アヘン・コカイン・大麻(マリフアナ)などを指す。

「覚醒剤」は「麻薬」と違う類をつくり、アンフェタミン・メタンフェタミン
など 人工のものを指す。

今では アンフェタミンとメタンフェタミンは 最も広く使われる薬物
であり、麻薬で逮捕されるよりも 覚醒剤で逮捕される人が 
はるかに多い。1:10の割合だ。

以上 Colin Smith, "Smoke & Mirrors",
KANSAI TIME OUT,2009年3月号 p.8 から抜粋。
Kansai time outは 神戸で出ている雑誌です。
不景気なのに もう30年ほど もってます。

なぜ「魔薬」でなくて「麻薬」と書くのか やっと
分かった。
「大麻」(マリフアナ)だけしかしないと言う人は まず居ない
そうで、たいてい 色々な薬物を試して おられる
そうです。
★ 別のブログのカキコミと同じです。管理人が同じ
なので 盗作では ないです。

  


Posted by 伝兵衛 at 15:42Comments(0)

2009年03月06日

再犯につながる裁判官の説明不足/井垣康弘

君たちのために 
産経新聞 夕刊 連載 2009年3月4日から
抜粋:
記事は 買って読んでください。

親から虐待されて育ち、暴力肯定的価値観を身につけ、
強盗事件を繰り返していた中学2年生の少年が
初等少年院の短期に送られた。たっぶりの愛情を
注がれてすくすく育つべき時期に虐待を受け続け
たため性格がひん曲がってしまった。

少年院に送る審判の席で、少年の親に「父親の
暴力と母親の見て見ぬふりが こんな子を作った」
ことを説明し、子に対する今後の対応については、
少年院の先生からきめ細かな指導を受けて熱心に
取り組むようクギを剰しておくのが、家裁裁判官の
当然の責務である。

裁判官がこれを怠ったぱかりか、少年院も保護観察所も
パスしてしまったため、親は「わが子の非行の真の原因」
を知らないまま、腫れ物に触るような対応を続けた。

しかし、裁判官のこのような職務怠慢はよくあるパター
ンで、「調査官が審判の前後に両親に説明すると思ってい
た」 「少年院が面会に来た親に説明と指導をすると思って
いた」などと「未練がましく」弁解するのである。
  (弁護士、元家裁判事)
  


Posted by 伝兵衛 at 15:14Comments(0)