QRコード
QRCODE

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR]ちらし印刷選挙用品
[PR]和歌山ネットチラシ
[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 5人
プロフィール
伝兵衛
伝兵衛
オーナーへメッセージ

2010年12月11日

依存症回復施設「シナノン」in サンタモニカ

下記は「ビッグイシュー」2006年10月15日号
p.18~19から抜粋:
(ビッグイシューの古い号は3冊まとめたら
通信販売で買えます。この号は依存症特集。
買って 原文を読んでください)

河野貴代美さん(お茶の水女子大学客員教授)が、
地域社会をも巻きこんだ自助グループの依存症回復
施設「シナノン」の体験をもとに、依存症の根本的
問題は何かを語る。

★依存は悪なのか?
 男は、酒で死ぬためにラスベガスにやってきた。
すでに、仕事も家族も友人もなくしている。泥酔状態の
視界に、ラスベガスのネオンが揺らめく。都会のオア
シスで、男は孤独のうちに生きてきたある娼婦と出会う。
二人は、同じように背負う孤独と哀しみに、互いに
惹かれ合い、娼婦は死を決意している男を必死に
支えようとする。
ニコラス・ケイジ扮するアルコール依存症の男を
題材にした映画『リービング・ラスベガス』。
 河野さんは、この映画に登場する二人に、依存症と
いって簡単には片づけられない特別な感慨を抱く。

 河野さんは、
「そもそも何にも依存していない人なんていない」と話す。
あえて言うならば、人は誰かや何かに依存して生きる
社会的な生き物だと思うんです」

 河野さんが、精神分析や臨床心理学による依存症治療
を否定的にとらえるのは、「依存症は専門家のカウン
セリングやクスリを使うなどして、誰かに治してもらう
ものではない。最終的には、自分で回復するもの」と
考えるからだ。実際、依存症のための精神分析療法は
これまで、回復を約束されないまま精神病院や刑務所を
往来し、断酒を経て退院すれば、またアルコールや
薬物に戻っていくのが現実だった。
 では、どうすれば依存症者の依存を根本的に解決
できるのか?
河野さんは、1960年代後半にアメリカ・カリフォル
ニア州サンタモニカで、自ら実際に体験したシナノンと
いう施設での試みが大きなヒントになる、という。
 シナノンは、専門家による精神・医学的治療に頼らず、
依存症者たちが自助グループを通して回復を 試みた
自助施設。それは、アルコールや薬物依存、人格障害から
の回復という明確な目的を掲げ、ホテルの管理棟や居住区
の大きなアパー卜部を兼ね備えた、ちょっとした地域社会。
そこでは、1000人規模の人居者たちが外の世界を
自由に行き来しながら、施設の運営・維持にかかわる
仕事を持って生活していた。
 そして日々の生活では、ゲームと呼ばれるアタック
セラピー(攻撃療法)やマラソンと呼ばれる不・眠不休の
セッションなど、多種多 様なプログラムが実践されていた。

「シナノンには、お酒をやめるための具体的なプログラム
があるわけではないんです。それよりも現実の行為、主と
して何を話し、どうふるまうかという他者との関係を問題
にする。日常のささいな出来事を取り上げて、原因と
なった人が周囲から攻撃され、本人が泣いたり、怒りを
爆発させるまで徹底的に攻撃される。それは、依存症に
なる人たちが言いたいことを言えずに気弱な性格の裏
に怒りを隠し、その代償にアルコールや薬物に手を
出すということを熟知したうえの、相手を丸裸にする
手法だった」

 また、シナノンでは、名前や肩書きを一切必要と
しない無名性が基本。飲酒歴や薬物の経歴も問われず、
依存症であるかどうかも問わない。それらの手法は、
一切の社会的背景を取り除いた個人として、自由に
語り合いながら、自分とは何か? を見つめ直し、
自分を知る作業だった。
 「依存症を克服するには、なぜ、自分は何かに
依存せざるを得ないのかという自分の性格傾向を知る
必要がある。
自分は何者で、これからどう生きていきたいのか? 
そういう生き方の問題をさまざまな人間関係の中で
自覚し、発見していく。それが、シナノンが多くの
回復者を生み出すことができた理由だった」

 「居住者には、私と同じ非依存者も多く含まれて
いて、社会的に自分を装わず、本当の自分で語れる
裸の環境を多くの人が求めていました。彼らを惹き
つけたのは、依存症からの回復の目的である自己の
内的成長や、対人関係の改善、その結果得られる
他者とのつながりや個人の尊厳のようなものだった」
と言う。
 そうしたシナノンの経験から河野さんが学んだ
のは、依存症は社会的に構築され、根本的な回復を 
目指すには血縁から解放されて新しい家族を
見つける、ということだった。


河野貴代美(かわの・きよみ)
1939年生まれ。シモンズ大学社会事業大学院修士課程修了。
現在、お茶の水女子大学開発途上国女子教育協カセンター
客員教授。アフガニスタンの女性や子どもを対象とした
心理的援助のプログラム作成に携わる。これまで40年に
わたって現場臨床にかかわる。日本フェミニストカウン
セリング学会代表理事。
著書に「わたしって共依存?」(NHK出版)、
『引っ込み思案をなおす本」(PHP研究所)、
性幻想』(中公文庫)などがある。


同じカテゴリー(薬物依存症)の記事画像
薬物禁止でなく制御へ@ドイツ(9,最終回
ヘロイン依存・薬物使用室の効用@ドイツ(4
ヘロイン依存・薬物使用室設置@ドイツ(3
薬物濫用・青少年の場合・犯罪化(2
薬物依存症の親をもつ子ども(18,最終回
薬物依存症の親をもつ子ども(連載17
同じカテゴリー(薬物依存症)の記事
 薬物禁止でなく制御へ@ドイツ(9,最終回 (2017-09-18 17:12)
 ヘロイン依存・薬物使用室の効用@ドイツ(4 (2017-09-16 17:43)
 ヘロイン依存・薬物使用室設置@ドイツ(3 (2017-09-15 11:28)
 薬物濫用・青少年の場合・犯罪化(2 (2017-09-14 14:32)
 薬物依存症の親をもつ子ども(18,最終回 (2017-07-25 18:19)
 薬物依存症の親をもつ子ども(連載17 (2017-07-24 17:37)

この記事へのコメント
記事を読ませて頂きました。多分ダルク関係の方ならご存知かと思いますが、NAのホワイトブックレットに書かれている、NAのブログラムはアディクトを一定期間隔離することを主張するところとは一線を画すプログラム書かれています。それは当時既にあったシナノンなどの施設を対にしてそう表現したものです。最初からあなた自身の足で立ち自分に向き合いなさい。その勇気や力強さはNAにあるのだからという無条件のプロクラムでした。もちろん今のアメリカではメンバーの間で脈々とその力強さと潔さが受け継がれています。しかしいまの日本のプログラムはアメリカの最初のNAのスピリットとはかけ離れているようで残念は思いを感じています。これはわたし個人の受けたかんじですが…
Posted by 匿名 at 2014年01月21日 01:34
コメント有り難うございます。私は家族会のものでして、NAやダルクについて よく分かっていません。なので 日本のプログラムがNAの最初の精神と どのように離れているか について教えていただけたら有難いです。
Posted by 伝兵衛伝兵衛 at 2014年01月21日 06:16
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。