薬物依存症・性的少数派・少年非行

子どもが　警察に身柄を確保されると　親はショックを受け、
うろたえる。犯罪行為をした子どもには　親の支えが要る。
親が慌てふためいたり、非難したりするのは　役に立たない。
万引き・壁への落書き・無免許運転（無賃乗車）で捕まって、
警察から電話をうけると　親はすぐに警察に行かなければならない。
ドイツでは　14歳までの犯罪子どもの数と　14～18歳の
犯罪少年の数は　明らかに減ってきた。
少年犯罪で多いのは　盗みだ。自転車泥棒や　15ユーロ
以下の商品の盗みなどが多い。
これらの非行について　教育が悪いとか　親が拒絶する
からだとか　言うのは　見当はずれだとRainer Schuetzは
言う。彼は　親のための相談電話の代表者だ。
犯罪の理由は　肝試しであり、所属しているグループからの
圧力であったりする。あるいは　カネが足りないのに、物は
欲しいという場合もある。
境界を超えるのを　試しにしてみることは　子どもや青年の
発達につきものであって、親は　自分が子どもの頃に　
アホなことをしたのを　思い出すのは　役に立つ。
若い頃に　つねに天使でいたはずはない。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.welt.de/gesundheit/psychologie/article116837622/Wenn-das-liebe-Kind-doch-nicht-so-lieb-ist.html

写真 lovefreePhoto

  

（このカキコミの最後の方は　半ゲイ活動についてです）
テキサス州の上院議員 Wendy Davis は　中絶禁止法を
阻止するために　11時間近く演説を続けた。そのときに履いて
いたピンクのランニング靴は　ミズノの製品（Wave Rider 16)
であり、オンライン店でベストセラーになっている。
アメリカの靴でなく、日本製のを履くことについて　論争に
なっている。
商業的ブランドが　アメリカ文化についての論争に　巻き
込まれるのは初めてではない。去年の夏に　Chick-fil-A
というチキンサンドのチェーン店のCEOが　同性愛者
同士の結婚について反対を表明したときには、彼を
支持する客の大群が店に押し寄せた。
下記サイトから：
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/28/wendy-davis-shoes-sales-abortion-debate-amazon
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/us-news-blog/2012/aug/01/chick-fil-a-appreciation-day

写真 by SACHI

  

デザイナー・ドラッグとか「合法ハイ」などと呼ばれる
合成麻薬が　増え続けていると　国連の世界薬物
報告書が述べている。
取締を逃れるために　これらは　入浴剤・空気清浄剤・
肥料のような無害の日常品として売られている。
デザイナー麻薬の消費者は　特に若い人だ。EUでは　
15～24歳の人の5％弱が　これを試しに使っている。
HIVをもつ薬物使用者は　減っている。2011年には　
15～64歳でHIVをもつ人　160万人が薬物をしていた。
この数字は　2008年と比べて　約半分だ。
アヘンの主な生産国は　いまだにアフガニスタンである。
アヘンは　危険なヘロインの原料になる。アフガニスタン
では去年　全世界の生産量の74％が生産された。
薬物のうち　世界中で　ずば抜けて　よく消費される
のは　大麻である。
下記サイトから：
http://www.stern.de/gesundheit/weltdrogenbericht-2013-designerdrogen-ueberschwemmen-die-welt-2030043.html

写真 by SACHI  

2013年6月26日発：
同性愛者同士の結婚は　異性同士の結婚と同じで
あるべきだと　アメリカ最高裁は判断し、それを禁止
している法律を廃止することとした。
1996年に成立した「結婚防衛法」は伝統的な結婚と
同じ　法的・資金的・社会的利益を　同性愛者同士の
結婚に　与えることを禁じている。税金と健康保険に
おける利益についても禁じている。
今回の最高裁の判決は　この差別的な法を廃止した。
約10万人の　法的に結婚しているレズビアンとゲイに
とって　この判決は直接の意味をもつ。オバマ大統領は　
ツイッターで　この判決を「歴史的な一歩」だと述べた。
下記サイトから：
http://www.n-tv.de/politik/Oberstes-US-Gericht-stoppt-Diskriminierung-article10891496.html

写真は　和歌山の性的少数派の自助グループのパネル  

Kasha はウガンダから逃げないでいるので、当然　
生活はきわめて制限されている。外出してコーヒーを
飲みに行くことも　できない。外へ出るのは不安なので　
孤立している。時には　信頼している友達にあう。
脅しは多い。殴り倒す気の男もいる。女性が　どうある
べきかを教えるために　強姦してやると脅す男もいる。
それでもなお　去年「クリストファー通りの日」のパレー
ドのようなのを　催した。その後　警察に逮捕された。
実は　パレードと言うことにして、ゲイ同士の結婚式を
したのだ。しかし　当局はゲイの結婚式だと証明できないし、
そのうえ　私達の間のネットワークが　どんなに良いかも　
知らず、彼らは　私達を見くびっていた。アメリカの
ヒラリー・クリントン国務長官が　ウガンダに滞在していた。
私達の人権についての運動を表彰することになって
いたのだ。カンパラの空港にヒラリーが着いて　
3時間後に　私達は釈放された。
Kasha は　「市民としての自己の信念を述べる勇気」と
いう賞をうけた。ドイツの開発援助大臣 Dirk Niebel は　
彼女への賛辞を述べた。
開発援助者は　ウガンダの人々を支えるのに　何が
できるかと　問われれば、ただ二つをあげるとしても、
金と人が足りない。たとえば　人は　ウェブサイトを作れる
人が要る。これは　些細なことでは　あるが、大きな効果が
ある。なぜなら　この働きは　私達がさらに進んでいく
ように　取り計らってくれるからだ。フェースブックを朝に
開けて、挨拶を読むと、夜に脅されたことを　半分は
忘れている。
下記サイトから：
http://www.stern.de/politik/ausland/aktivistin-kasha-jacqueline-nabagesera-ugandas-hexenjagd-auf-homosexuelle-2025539.html

写真　lovefreePhoto  

ウガンダでは　ゲイもレズビアンもメデイアから追放されて
いて、生存の不安を感じながら暮らしている。ウガンダの
人権論者 Kasha Jacqueline Nabagesera へのインタビュー：
同性愛者との寛容な付き合いについて　感心する国は　
たとえばアイスランドと南アだ。南アの憲法では　
同性愛者と異性愛者を同等に扱うことにおいて　
たいへん進歩的だ。
ウガンダでは　同性愛は処罰される。死刑にされることも
あるし、同性愛について語るだけでも罪になる。
同性愛者は迫害され、境界の外へ追いやられ、殴られる。
メディアはゲイやレズビアンの人の名前と写真を公表する。
ウガンダでは　うまくいっていないことについての　贖罪の
山羊に　同性愛者は　されている。
他方において、安全な性やHIVについて話すことは　公式
には　なされない。なぜなら　そうすることは　同性愛の
宣伝と思われるからだ。
ゲイへの魔女狩りをするのは　誰の責任なのか。特に
宗教的な　原理主義者がしている。キリスト教であろうと　
イスラム教であろうと　同じだ。レズビアン・ゲイ・両性愛・
性転換者・インターセクシュアル（両性具有）である人々
への憎しみに　すべての人は一致点を見いだす。
アメリカから資金をえている福音書絶対主義者は　
特に急進的だ。そのうえウガンダ政府が　これを支援している。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.stern.de/politik/ausland/aktivistin-kasha-jacqueline-nabagesera-ugandas-hexenjagd-auf-homosexuelle-2025539.html

写真 by SACHI  

第35回「クリストファー通り記念日」（CSD）のパレードは　
2013年6月22日ベルリンで行われ、数千人が参加した。
ケルンとハンブルクでもパレードがあった。
50台の車と数十の徒歩グループからなる行列を　
数万人が見物した。
CSDパレードの要求は　１）同性愛者同士の結婚を
異性間結婚と同じとして法的に認めること、２）教会と
国家との分離　などだ。
キリスト教民主同盟は　今年のパレードに車を出して
参加することを　許されなかった。同性愛者同士の
結婚における法的平等についての方針のために　
同党は　パレードの前段階で排除された。
ベルリン市長は　2012年のパレードでは　キリスト教
民主同盟の州議長Frank Henkelと共に開催を宣言した。
今回　ヘンケルは参加を辞退した。
クリストファー通りの日は　世界中で　同性愛者の自己
意識を代表し、差別への抵抗を代表する。1969年6月
28日のニューヨークでの事件を記念する日だ。この日に　
警察が　バーの手入れをした後、ゲイとレズビアンが
　クリストファー通りで騒乱をおこした。
ドイツでも　6，7，8月にパレードが行われる。
下記サイトから：
http://www.spiegel.de/panorama/gesellschaft/die-christopher-street-day-parade-2013-in-berlin-a-907328.html
（日本では　気候の都合で　秋に同じような
パレードが大都会では　行われる）。

写真 by SACHI  

2013年6月22日にベルリンで数千の性少数派の人々が
今年も「クリストファー通りの日」を記念して　パレードした。
下記サイトに動画：
http://www.spiegel.de/panorama/gesellschaft/die-christopher-street-day-parade-2013-in-berlin-a-907328.html
また明日、説明の抜粋をカキコミます。
この頃から　週末に欧州・南米・北米で　このようなパレードが
行われます。日本では　梅雨にあたるためか　秋に開催
されます。東京と大阪で？

写真 lovefreePhoto  

「レズビアンとゲイの国際協会」は　同性愛恐怖症に反対する
国際的な日に開かれた　オランダ・ハーグでの欧州大会で　
差別に反対する　欧州行動計画を要求した。
新しい法律は　できたにも　かかわらず、暴力と社会的孤立は　
増えていると　上記の協会は述べている。その理事長
Evelyne Paradis は「残念ながら　差別は　多くの人々に
とって　今なお　生涯つづく」と言う。
上記の欧州大会にオランダの「性的少数派と多数派を同じ
と見る省」の大臣の他に　フィンランド・ポーランド・英国・
ベルギー・スウェーデンの大臣、欧州議会の代表、人権
組織の代表者も参加した。（おしまい）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/leben/studie-zu-homosexuellen-in-europa-nur-jeder-vierte-schwule-wagt-coming-out-1.16748140

写真 by SACHI  

攻撃されて怯えるのは　特に男性だ。回答をよせたゲイの
3/4は　自分が同性愛だということを言う勇気がないと　
答えている。
回答者が若ければ　若いほど、貧しければ貧しいほど、
性的志向をもとにした差別を　しばしば経験している。
差別は　学校のときに　しばしば始まる。性的少数派の
子どもは　否定的経験・社会的偏見・境界の外への
排除を　学校で初めて　知る。だから　性的少数派の
生徒が　学校で安心していられるように　EU加盟国は　
配慮しばければならない。
法的平等を求め、暴力に反対する行動計画によって　
欧州は　支援しなければならない　と同性愛者連合は　
要求している。
オランダ政府の委託による調査では、1980年から　
同性愛は　段々と　受け入れられるようになってきた。
しかし　特に　中欧と東欧において　同性愛はタブーで
あり続けている。ポーランド・ブルガリア・リトアニア・ロシアの
住民の大半は　同性愛を厳しく拒絶する。ロシア人の70％
以上は　ゲイやレズビアンの市民が　望むように生きる
ことを　許してはならないという意見である。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/leben/studie-zu-homosexuellen-in-europa-nur-jeder-vierte-schwule-wagt-coming-out-1.1674814
  

2013年5月17日発：
欧州での調査によると　性的少数派は　罵倒され、
境界の外へ出され、差別され、近づいてもらえない。
なので　欧州の性的少数派の人々は　自分の性的
志向を公にするのに　今も不安を感じなければならない。
レズビアン・ゲイ・両性愛者・性転換者の　ほぼ2/3は　
カムアウトする勇気をもてない。これは　FRA(欧州
連合・基本的人権のための代理人）の報告だ。
「不安と孤立と差別は　性的少数派の人々にとって　
日常のことだ」。
EU加盟27ヶ国とクロアチアの93000人を対象にした　
オンライン・アンケート調査が行われた。回答者の
1/4以上が　過去5年の間に　性的志向のために　
身体的に　あるいは　言葉によって攻撃された。
性転換者においては　攻撃されたり、脅されたりした
人は　35％にものぼる。
伝統的に寛容な国々でさえ、状況は悪化していると
言う人もあった。ベルギーの一人は「4年ほど前と比べ、
悪くなっている」と答えた。オランダは　2001年に同性婚を
世界で初めて法的に認めた国であるのに、オランダ人の
回答者の20％は　スポーツクラブや病院で、アパートや
借家探しで、銀行との取引で、夕方の外出で　差別されたと答えた。
攻撃された場合に　半数以上の人は　警察へ行く勇気がなかった。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/leben/studie-zu-homosexuellen-in-europa-nur-jeder-vierte-schwule-wagt-coming-out-1.1674814

写真 lovefreePhoto  

パートナー・友人・身内に飲み過ぎだということを　
どういう風に話したらいいか。
ドイツの成人の90％以上は　時々　酒を飲む。１年に
約8万人が　酒の理由で死ぬ。特に　肝臓障害と
すい臓がんによる死が多い。
飲み過ぎると　そのうちに依存症になる。しかし　
当事者は　たいていは　一人で依存症から　抜け
出すことはできない。
だから　注意深い友人や家族は　飲み過ぎる人に
話しかけるべきだ。その際に　非難してはいけないと
いうことが　大事だ、とドイツ嗜癖問題センター（DHS）
の所長 Raphaell Gassmann は言う。「攻撃的になら
ないで、誰も他にいないときに言うと良い。」
当事者がシラフでいるときを選んで　言う。酔っぱらって
いる時に　話し合いは　できないし、暴力を振るわれる
可能性が高くなる。
酒は　飲む人だけを　傷つけるという想定は　間違いだ。
酒飲みの周りの人も　たいていは　ひどく苦しんでいる。
当事者の言うことを　よく聞くべきだが、「あまりにも飲み
過ぎが目立つ」ということを　当事者に対して　言い張ら
なければならない。論争して、当事者を黙らせては　いけない。
一つの方法は　週末だけは　酔っ払わないように努力
してくれ　と言うことだ。
ドイツには　1000以上の　依存症相談所がある。依存症
専門病院も　何百とある。アルコール依存は　慢性の
病気とされているので、禁断療法は　健保を使える。
どのくらいの量を飲むと　危険か。
女性では　週に5日、毎日　ビールかワインを小さい
グラスに一杯。
男性では　週に5日、毎日　大きいグラスに一杯。
死者を伴う　交通事故の1/3～1/2は　酒と関連する。
強盗・殺人・強姦のような　重罪行為の1/3～2/3は　
酒を飲んだ人が　している。
下記サイトから：
http://www.welt.de/gesundheit/psychologie/article116489566/Wie-sage-ich-meinem-Partner-dass-er-zu-viel-trinkt.html

写真 lovefreePhoto  

リマの厳戒態勢をとる刑務所で　約12000人の重罪犯人が　
シンクロ・ダンスをしている。受刑者のダンスとしては　
世界記録だとして　ギネスに申請した。
刑務所内で　受刑者はロックやメレンゲに合わせて
練習している。ラテンアメリカで人気のあるエアロビクスだ。
そのお陰で　薬物の使用と暴力が　ダンスを始めて
から　所内で激減した。
所長は「ダンスが　本物の治療になっているのが　大事な
ことだ」と言う。この刑務所は　全国一危険だと　されていた。
「しかし　受刑者の振舞は　このダンスで変わった」。
（ブログ管理人の注釈：と言うことは　刑務所内で　
薬物が使われていたと言うことなのでしょう？）
12000人の受刑者が踊るということは　フィリピンの
刑務所の　今までの世界記録を破ったということだ。
下記サイトにダンスの写真あり：
http://www.n-tv.de/panorama/Schwerverbrecher-tanzen-zum-Weltrekord-article10828721.html
（和歌山女子刑務所では　エアコンがないから　
お盆の季節に踊るのは　熱中症の危険があり　
止めたほうがいい　としても、春秋に　ぶんだらや　
若い衆のする　よさこい踊りをしたら　所内の暴力が　
あるなら　減るかも知れない）

  

2013年6月23日（日）和歌山ビッグ愛で。
講演：12.50から　三木善彦。
14.10から　白河　治　近大精神神経科学教室　教授,
「うつの時代を生きる～気分障害を知る」。
その他。参加費1000円。
申し込み必要。TEL　073-479-1871　
申し込み締め切りは　6月16日。（もう過ぎた）。

★日本内観学会　和歌山大会も6月21日～23日。
ビッグ愛で。
これは　申し込み締め切りが　書かれていない。
参加費は　資格などによって異なる。
下記サイトを見てください。
http://jpnaikan-wakayama.com
  

入墨をよく見れば、絵の中に　サメ・トカゲ・亀・人の顔が
あるのが　分かる。膝に　大きい目をした顔が描かれて
いれば　それは　関節痛の予防のためである。
島の入墨工房は　繁盛していて　予約しなければならない。
◎旅行情報：
エア・タヒチは　エールフランスと共同運行していて、
パリ～ロスアンジェルス～タヒチを結ぶ。ミュンヘンから　
約2000ユーロ。タヒチのパペーテ港からモレアへの
フェリーは45分で約12.5ユーロ。
入墨工房 Purotu は　www.purotu.com
タヒチの旅行案内は　www.tahiti-tourisme.de
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743-3
★このブログは　入墨の害について何度もカキコミ
していまして、入墨を勧めていません。体に悪いし
消すのにカネが　かかるから　止めたほうがいい。

写真 by SACHI  

入墨も　昔を意識させるのに　役割を果たした。ところが　
それが　どんなものか誰も知らなかった。「インターネットも
無かったし、ここは　地の果てだった」。そんなときにTeveと
いうダンサーが現れてくれた。彼は　北東フランス領ポリネ
シアのMarequesasという諸島に生まれた。タヒチの最高の
ダンサーとして　彼が広告塔になった。この諸島は　首島
から　1600キロも離れている。
Teveは　入墨の天国であるサモアのことを知って、サモアへ
向かい、サモアの刺青師にスミを入れてもらった。彼が
戻ってから、彼の体に入れられた見本に倣って、伝統的
技法の復活に　人々は努力した。今では　ほとんど全ての
タヒチ人は　スミを入れている。
伝統的サモアの入墨は　モレア島の人が昔していた
入墨とは　違ってみえる。
以上、下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743-2

◎入墨の画題を守った一人のドイツ人：
ドイツ人　Karl von Stein は1897年と1898年に南太平洋の
マルケサス島を調査した。
彼の入墨についての記録には　多くの絵・模様が　細かい
ところまで描かれている。体のどこの部位に入れられて
いる絵であるか　に　ついても　彼は示した。
たいていは　肘に描かれる縞模様は　ティキ神の　伝統的
描写に遡る。ティキは　ポリネシア宇宙の神話に現れる
警備神であり、しばしばトーテムに描かれる。
古い象徴的表現から　多くは　失われている。しかし　
渦巻き模様と帯模様に　今の時代に合った力を　与える
ほどに、タヒチの入墨は　創造力に富む。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743-3

写真 lovefreePhoto  

ところが　歴史の皮肉が起きる：　クックがこの島に来て
から　入墨は　ヨーロッパの船乗りや　英国の兵士の
間に広まった。一方、ポリネシアの入墨は消えていった。
入墨の伝統が　生き残ったのは　モレアから2000キロ
離れた　サモアだけだった。
1980年台の初めに　突然　ポリネシア人のダンサーが
現れた。この男は　頭から足までスミをいれていた。Teveと
いう名前で、ポリネシア版　ミスター・ユニバースに選ばれた。
多くの失われた過去の風習が　復活した時代だった。
島の人々は　当時、フランスの植民地支配に反対していた。
ムルロア環礁とFangataufe環礁での原爆実験に反対して
いた。フランスとは　文化が異なるということを　示すために　
島民は　自分たちの自己意識を求め、古い伝統を思い
出した。漁労・儀礼の踊り・古い手工芸・木や石や
貝殻の彫刻などを　思い出した。
そして　伝統的装飾品を身につけるようになった。真珠や
黒色真珠やサメの歯で作った装飾品を使った。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743-2

写真 by SACHI  

フランス領ポリネシアの伝統的入墨は　いったん消えたが、
一人のダンサーが復活させた。今ではモレア（Moorea)や
タヒチへの観光客が　お土産に入墨をいれる。
欧州から飛行機でタヒチ（フランス領ポリネシアの首島）
まで　24時間かかる。そこでフェリーに乗り換え、モレアに
向かう。フェリーは45分。モレアは　この諸島の中心である。
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743

1777年にジェームズ・クックが　三度目の南洋航海で　
ここに来た時、モレア島の人口は3万だった。いまは
約半分になっている。
クックの後に　宣教師が島に来た。入墨は　宣教師に
とって　異教の風習だった。
「宣教師は　からだに描かれた装飾言語を理解しな
かった」と刺青師 Purotu は言う。地元の人にとって　
入墨は　聖書以上のものだったと言うことを　宣教師は恐れた。
皮膚に描かれたシンボルは　メッセージであり、一族へ
の所属や　英雄的行動を示すものだった。社会的地位
や守護神をも示した。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.sueddeutsche.de/reise/tattoo-tradition-auf-moorea-in-der-suedsee-schmerzhaftes-souvenir-1.1683743-2

写真 by SACHI  

ニッケル・アレルギーの人は多い。残念ながら　
多くの入墨の染料と化粧品に　ニッケルが含まれ
ている。
ニッケルは禁止されていない。しかし　皮膚に
痛みを伴う　激しい炎症を引き起こす。
それゆえ　BfR(ドイツ連邦危険評価研究所）は　
入墨の染料の中にニッケルを　できるだけ減らす
ように　製造業者に勧告している。「入墨をいれる
人は増えているので　ニッケル・アレルギーの
人の割合も増えている」とBfRの所長 Andreas Hensel　
は言う。
ニッケルは　染料の成分では　必ずしも　ないが、
製造工程での汚染物質として　入墨の染料に入る
ことがある。
そのうえ　ニッケルは　染料の成分として　リストに
載せられていないので、アレルギー体質者は　
これを避けることも　できない。
下記サイトから:
http://www.bild.de/ratgeber/gesundheit/tattoo/taetowierung-russ-autolack-gefahren-im-tattoo-30737900.bild.html


  

18～27歳のヨーロッパ人の4人に一人は入墨をいれている。
入墨は絶対に無害ではない。
薬理学と毒物学の教授 Andreas Luch はベルリンにある
「ドイツ連邦危険評価研究所」で生産物の安全性の
グループを主宰し、ベルリンで　入墨の安全性の
第一回国際会議を組織した。
ドイツに　入墨工房は　合法のもの約6000，非合法
のが2万ある。
禁止された危険な物質が　スミの中に使われて
いないとは、非合法の工房では　保証されない。
たとえば　黒いスミには煤が含まれている。車の
ラッカーや有害な重金属が　入墨の染料の中に
見つかっている。これらは　アレルギー・炎症・癌を
引き起こすかも知れない。
染料は　スミを入れた部分に留まってはいない。
染料が体のどこへ運ばれるかは　調査されていない。
「入墨用薬品通達」は2008年以来、どの物質を使っては
いけないかを示している。問題は　常に新しい染料が
開発されることだ。たとえば　暗がりで肌の下で光る
染料もある。
しかし許可されている染料も　危険な免疫反応を
引き起こすことがある。スミを入れた人の約70％は　
スミをいれた後に　出血・腫れ・カサブタを経験している。
6％の人にとって　これらの症状は　完全には　治まら
ないで、小結節や肌に敏感な部分が残る。
入墨によって　異物を体内に取り入れるのだから　
免疫系が　それに対して防衛するのは　驚くにあたらない。
（つづく）
下記サイトから:
http://www.bild.de/ratgeber/gesundheit/tattoo/taetowierung-russ-autolack-gefahren-im-tattoo-30737900.bild.html

写真 lovefreePhoto