2023年07月15日
柳亭市場師匠 月間 更生保護 誌で語る
柳亭市場、”噺家稼業は商売冥利に尽きる”、月刊 更生保護 2023年6月号 p.2~5.から抜粋。
阪神大震災の半年後、市場(いちば)師匠は神戸へ慰問に行った。仮設住宅で暮らしている人たちに集まってもらった。落語をやり、カラオケで懐メロを披露すると喜ばれた。一生懸命 やっていると分かってくれて、逆に励まされた。この商売は意気に感じてやるべきだを思った。
師匠は弟子に、先輩は後輩に 飯の種をただで教える。それどころか稽古の帰りに小遣いを持たせたり、ご飯を食べさせたりする。自分の弟子であるなしに関わらず、やってもらったことを やって返していく。
同じ噺でも演じる人によって 表現の仕方が違うから 基本を教えて型にはめないようにしている。
以上 抜粋おわり。
市場師匠は落語協会会長。YouTubeで師匠の落語を聞ける。
★こういう芸の伝承をしているので 落語は続く。一方 浄瑠璃・文楽の世界では 先輩の芸を変えることは 許されないらしい。なので 文楽は衰退している。相子太夫さん 呂茂太夫さんも 随分前に退座された。もったいない。女流義太夫は 大阪と東京に生き残ってくれている。40年ほど前 和歌山に竹本住友さんという女流の太夫がおられました。その孫さんは 友由貴さん(漢字はうろ覚えです)と言うて 大阪で女流太夫として活動されていました。今は粉河で暮らしておられるそうです。50歳台になられたでしょうか。お子さんも おられるそうです。
