2012年12月09日
無一物の一家inミュンヘン(続き)
ブリギットは生活保護(ハルツIV)の給付を受けることに
なった。しかし 事務補助の仕事を見つけた。国の
債務者相談所の支援で 彼女は消費者破産手続きに入った。
6年間、彼女の収入のうちの担保になりうる部分は
受託者によって 債権者に配分された。
債務超過の人々を支援する社会福祉担当部局は
債務者・破産相談業務を強化する意向だ。なぜなら
貧困におちいることは 他の重大な諸問題と結びついて
いるからだ。
ブリギットの子ども達の成績はさがった。経済危機の
もたらす精神的負担は 母と娘の間の対立を強くした。
だから 債務者相談所は 教育相談所との関与を求めた。
「たいへん助かった。債務相談所で やっと初めて
心配事を話すことができた」と彼女は言う。こういう状況
では背面援護してくれる人々が必要だ。人は 嫌でも
決心して援助をもとめなければ ならない。「あと1年で
借金の返済が終わる」。(おしまい)
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/muenchen/armut-in-muenchen-ein-familie-vor-dem-nichts-1.1501101
なった。しかし 事務補助の仕事を見つけた。国の
債務者相談所の支援で 彼女は消費者破産手続きに入った。
6年間、彼女の収入のうちの担保になりうる部分は
受託者によって 債権者に配分された。
債務超過の人々を支援する社会福祉担当部局は
債務者・破産相談業務を強化する意向だ。なぜなら
貧困におちいることは 他の重大な諸問題と結びついて
いるからだ。
ブリギットの子ども達の成績はさがった。経済危機の
もたらす精神的負担は 母と娘の間の対立を強くした。
だから 債務者相談所は 教育相談所との関与を求めた。
「たいへん助かった。債務相談所で やっと初めて
心配事を話すことができた」と彼女は言う。こういう状況
では背面援護してくれる人々が必要だ。人は 嫌でも
決心して援助をもとめなければ ならない。「あと1年で
借金の返済が終わる」。(おしまい)
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/muenchen/armut-in-muenchen-ein-familie-vor-dem-nichts-1.1501101

タグ :ドイツ
2012年12月08日
無一物の一家inミュンヘン
豊かなドイツにも貧困はある。ミュンヘンで5人に一人は
貧しいか 貧困におびやかされている。
フーバー家は かつて一軒家を借り、馬を持ち、良い生活を
していた。しかし 自営業者の夫が破産して、姿を消した。
母親と娘二人は 無一物になった。
この5年、母と子は 生活保護と同じような お金で生きてきた。
母親Brigitteは 夫の経営していた歯科技工所で 働いて
いた。技工所は15年前に 借入金で開いた。
13歳の娘のために馬を持っていて、15歳の娘には ピアノと
バレーの個人レッスンを受けさせていた。
ミュンヘンでは 約8%の個人(約97000人)が債務超過だ。
債務超過者の1/4は 自営業者だった人だ。
ブリギッテの夫の技工所の経営が悪化するにつれ、夫の
酒量は 増えていった。ついに夫は家族を捨て、姿を消した。
ブリギッテは当時 40歳半ばだった。子どものための預金・
進学保険・生命保険はすべて解約した。借家も解約し、
二室のアパートに引っ越した。
「子どもにとって 引越して、環境が変わったことは 私よりも
辛かっただろう」と彼女は言う。転校して、近所の友達も
クラスメートもなくした。趣味のために お金を出せなく
なった。大切なものを 失った。
去年6000人の市民が ミュンヘン市と福祉協会に 債務相談
に来た。そのうち 約1/3は 片親家庭と 未成年の子を
持つ家庭だった。そのような家庭が 債務超過になる割合は
ミュンヘンの全世帯のうちで 債務超過になる世帯の
割合の 約2倍である。
(つづく)
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/muenchen/armut-in-muenchen-ein-familie-vor-dem-nichts-1.1501101
貧しいか 貧困におびやかされている。
フーバー家は かつて一軒家を借り、馬を持ち、良い生活を
していた。しかし 自営業者の夫が破産して、姿を消した。
母親と娘二人は 無一物になった。
この5年、母と子は 生活保護と同じような お金で生きてきた。
母親Brigitteは 夫の経営していた歯科技工所で 働いて
いた。技工所は15年前に 借入金で開いた。
13歳の娘のために馬を持っていて、15歳の娘には ピアノと
バレーの個人レッスンを受けさせていた。
ミュンヘンでは 約8%の個人(約97000人)が債務超過だ。
債務超過者の1/4は 自営業者だった人だ。
ブリギッテの夫の技工所の経営が悪化するにつれ、夫の
酒量は 増えていった。ついに夫は家族を捨て、姿を消した。
ブリギッテは当時 40歳半ばだった。子どものための預金・
進学保険・生命保険はすべて解約した。借家も解約し、
二室のアパートに引っ越した。
「子どもにとって 引越して、環境が変わったことは 私よりも
辛かっただろう」と彼女は言う。転校して、近所の友達も
クラスメートもなくした。趣味のために お金を出せなく
なった。大切なものを 失った。
去年6000人の市民が ミュンヘン市と福祉協会に 債務相談
に来た。そのうち 約1/3は 片親家庭と 未成年の子を
持つ家庭だった。そのような家庭が 債務超過になる割合は
ミュンヘンの全世帯のうちで 債務超過になる世帯の
割合の 約2倍である。
(つづく)
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/muenchen/armut-in-muenchen-ein-familie-vor-dem-nichts-1.1501101
