薬物依存症・性的少数派・少年非行

5.　レオーニは自信をもてなかった。14歳のときに初めて
女の友達とした。しばらくの間、彼女は　パラグライダーや
レース編みができないように、それも　できないのだと
思っていた。日にちが経てば　よくなると思ったが、
そうでなかった。そこで薬物を始めた。ハッシッシ・
エクスタシー・MDMA・スピードをやった。薬物を
やれば　人は穏やかでいられる。
6.　彼氏と　するけれども何も感じなかった。グーグルで
検索して「無性B型」というのを見つけた。レオーニは　
愛は欲しいが　性は要らないという型だ。人口の2％以下の
人が　無性であるらしい。これは　病気でなくて、同性愛の
ような好みの問題だと分かった。
無性の人の書くインターネット・フォーラムを読んだ。
フォーラムには　性を望まないために　どれほど孤立
しているか　が書かれていた。無性は　最後のタブーで
あるという気持ちも書かれていた。性を望まないのは　
変態あるいは　性的倒錯だとも書かれていた。
7.　レオニーは彼氏フランクと　2年一緒に暮らした。
計画して暮らしたわけでなく、ただ　そうなった。嘘と愛は　
実は両立する。しかし　ずっと続くはずもない。
8.　6歳のときに遊び場で　台から落ちて、鉄の棒が　
お股にあたった。あれが　悪かったのかと今　思う。
9.　公開電話相談の番組の過去の放送分を　レオーニは
読んだ。無性の人の中には　子どもの頃　強姦された人、
手術をうけた人、トラウマをもつ人なども居るが　理由なし
でそうなった人もいた。レオーニはそうだ。何も感じない
のに　何を試せというのかと　レオーニは思う。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.welt.de/vermischtes/article119591949/Die-junge-Frau-die-keine-Erregung-empfindet.html