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伝兵衛
伝兵衛
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2008年05月06日

トラウマを負った人の治療@オーストリー

★別のブログにカキコミしたものを 下に転載します。
管理人が同じなので。
乳児院から児童養護施設で過ごした人にとっても 施設での
生活は トラウマを生む生活なので そういう過酷な経験をしても
治療が 受けられるように、あるいは 児童相談所の人手が
増えて 子どもが施設に行かなくて済んで 里親へいける
ようになることを 願っています。
たまに こういう記事を読めるから、別のブログを書いている
ような気がしました。

◎オーストリーで父親が娘を 自宅の地下牢に24年閉じ込め、
子どもを生ませたという事件は 4月末に発覚し、隣国ドイツ
でも色々 報道されています。

◎この男の妻は自分の家の地下牢で起きたことを
知らなかった。
隣人も何も目立ったことはなかったと言っている。
地下牢は約60平方メーター、入り口は隠されていて、
電子的に操作されていた。
数日前まで19歳の少女と 18歳/5歳の弟の三人は 
その部屋から出たこともなく、日の光を見たこともなかった。
19歳の少女が朦朧状態になったため、この少女の
母親(42歳)は 極悪人の父親を説得し 少女を病院へ
行かせた。医者は 診断に困り、この少女の病歴を知る
ために 母親に病院へ来て 少女を助けてやってほしいと 
言う呼びかけをテレビで放映した。
その呼びかけを地下牢で見た42歳の女性は 
男(病人の父親であり 病人の母親の父)に自分も
病院へ行かせろと説得し、ついに病院へ駆けつけた。
医師によると 彼女は 42歳には 見えず、20歳は
歳とっているように見えた。
彼女は再び男のもとに戻りたくないと医師に言い、
24年の難儀を語った。
DNA検査の結果、地下牢で生まれた子はすべて 
その男の生ませた子であるとわかった。子のうちの
三人は 地下牢の真上の家で その男と妻が育てた。
他の三人は地下牢で育った。
精神科医によると、男は 権力コンプレクスを持って
いるだろうと 考えられる。
際立った自己陶酔症と 権力を他人に行使したい
という衝動に駆られての 犯行であったようだ。
彼は二つの異なる人格をもち、一つは 地下牢で
(心の奥で)機能する人格、もう一つは 地表で
(外面で)存在する人格だったようだと 考えられる。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,3300641,00.html

オーストリーで最も有名な児童精神科医で神経科医 
Ernst Bergerのインタビュー:

彼は多くのトラウマをもつ子どもを助けてきた。
かつて 23歳のマリアは養子縁組した親から虐待され、
木の箱に入れられていた。ナターシャは8年間 誘拐され
ていた。この二人の治療も彼は担当した。

長年 外界と絶縁され 酷い経験をし、やっと人生で
初めて他人との接触を持つことになった人を どう手伝うか?
他人への信頼を もてるように なることは可能だ。
それは心理的治療の技術の問題である。専門家が 
患者に付き添うことによって 体験を修復することが
問題である。
心理的トラウマの治療において 実地の経験と学問的経
験が 積み重ねられている。まず 犠牲者の精神的・
情動的安定を目指し、トラウマの治療が行われる。第2の
段階で 長期的な心理治療的支援がされる。同時にまた 
孤立してきた人が 普通の生活をする方法を 見つけ
られるように 支援される。
世間と どう付き合うかという 日常生活の知識を 
犠牲者が学習し、獲得するのを 手助けしなければならない。
ある程度 歳をとってから、人付き合いの知識を獲得し、
失った時間を取り戻すことは可能か? ドイツ語の格言に 
「子どもの頃に習わなかったら、大人になっても 
習えない」と言われるが、これは真実でない。遅れても 
別の方法で習える。習うのが 難しいだけのことだ。
常にチャンスはある。
子どもと大人では 酷い経験を頭の中で どう整理するか
という方法が異なるだけで、子どもの方が うまく 
やれるというもものでもない。
成人は克服する際に 頼ることのできる 色々な
経験を既に 持っている。子どもは そうは いかない。
しかし だからと言って、子どもは不利かというと
そうではない。道は色々あるのだから。
木の檻に入れられた少女マリアも誘拐されたナターシャも 
専門家が付き添い 支援すれば 独立自尊の生活
に戻ることは可能だ。
まったく過去からの影響が無くなり 完治すると
いうわけではないが、足の無いままに生まれても
支援があれば 満足できる生活を送れるように、
トラウマを負った人も 治療すれば まずまずの生活は
できるようになる。

24年地下牢に入れられていたエリザベートと6人の子ども
(すべて彼女の父親が生ませた子)には 酷い体験が
降りかかっただけでなく、自由の剥奪・性的虐待・
近親相姦・暴力・ぺてん などの犯罪行為
が降りかかった。
子どものうち3人は地下牢で生まれ そこから出ること
なく育った。残り3人は牢屋の管理人、牢屋の上に
住むエリザベートの父親が養子や里子として 地上で育てた。
これ程の激しさで 様々なトラウマの因子を経験した
人の治療を 誰も体験していない。

監禁期間の長さ、性的虐待のトラウマ、社会からの
絶縁
という因子が 組み合わさった 今回の犠牲者は 
心理療法で修復する際に 困難を経験するだろう。
層を一つずつ慎重に剥がして修復していく 長期の
集中的な経過を辿る、何年もかかる治療になる。
オーストリーでは2年前に ナターシャが8年も誘拐されていて 
自分で脱出した。今回は アムシュテッテンで この戦慄の
事件が発覚した。
子どもを物と見なし、権利の主体とは見なさない 
と言う伝統があるのかも知れない。この伝統が 
このような犯罪の原因になっていると いうことは
ないが、そういう社会では 子どもを所有物として 
おとしめることに 成りやすいとは 言えるだろう。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2008/19/amstetten-inzest-interview-berger?page=3

  


Posted by 伝兵衛 at 07:07Comments(0)中欧事情