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2009年08月28日

近藤恒夫・日本ダルク代表者・NHKラジオ・インタビュー

2009年8月28日(金)午後5時35分ころから10分ほど酒井法子さん関連で電話インタビューが放送されました。
日本ダルクは 薬物依存症者回復支援施設。
近藤さんは この分野の第一人者の一人です。
以下は そのインタビューの要約です。

ダルクに来る人の麻薬開始年齢は 平均14歳、中学2~3年。薬物を始めてから 何年も経って、薬物を止められなくてダルクにたどり着く。
ダルクに来る人は 増えてはいないが、ダルクに来る人に二極化の現象が現れている。
一つは 高齢者で もう一つのグループは若い人。
高齢の人は 何度も刑務所に入り、満期出所してダルクに来る。

麻薬は必ず友達から友達へと伝えられる。秘密の共有は楽しいので、仲間を引きずりこむ。親しい人に 誘われると断れない。

覚醒剤は止めると 倦怠感、だるさに 襲われる。これに打ち勝つのは難しい。
脳は覚醒剤を使ったときの興奮を覚えている。期待と効果を求めて 覚醒剤の量が だんだん増えていく。

個人で薬物依存から 抜け出すのは 不可能だ。
薬物を止めるのは ゴールの無いマラソンを走るようなもので、ただ一人で走るのは まず できそうにない。

高齢の依存症者は 何度も刑務所に入っている。刑務所には 薬物を売る人と 使用者が 一緒に入っている。売り手は 使用者に 刑務所内で 情報を提供するから両者が一緒にいると、よけい 薬物を止めるのは 難しくなる。したがって 刑務所に入れないで 社会的処遇をすることにより、薬物から離れやすくなるし、国も金を節約できる。

2008年に警察庁は モデル事業として 自己使用の人(執行猶予の人)を対象に1年間 回復支援をした。これは有効だった。
一人で薬物を止めようとしても できない。この回復支援プロジェクトに参加することを 条件に 執行猶予が付いたわけでは なかった。そうなることが 望ましいのに、そうなると国は予算を付けなければ ならないので そうならなかった。

薬物依存阻止の広報として 「だめ 絶対」というような抽象的なことは 皆 わかっている。それは もう いいから、麻薬によって「自由を失う」ことを知らせるべきだ。創造性を失い、人間として生きることを 止めることになる。そうならない ように、社会全体で 依存症者を社会に包み込む仕組みが必要だ。
social inclusionと言う。今は 薬物依存症者を排除している。学校は退学になる。会社はクビになる。問題意識はあるのに、まるで 薬物依存症者は 存在しないかの ように 排除する。
排除された方は不快なので、また薬に戻り、悪くなり、沈殿し、孤立する。大きい犯罪をおこしたりするようになる。

★ブログ管理人の蛇足:
聴力は衰え 聞き取れないところも多いけれど、無いよりましな程度のメモ。
ダルクの活動に詳しい方、補足を書いていただけたら ありがたいです。  


Posted by 伝兵衛 at 23:32Comments(4)薬物依存症

2009年08月28日

学び直し公立高、次々開校

日本経済新聞 2009年8月24日夕刊
「挑む」という囲み物記事から 抜粋。
記事は買って読んでください。
見出し:生活指導に「困難」残る 

 先日、東京都でエンカレッジスクールの新たな
指定があった。中学までの学習が不十分な生徒に、
基礎・基本の学び直しを勧める都立高校のことで、
6年前に指定が始まり、計画された5校の枠が
すべて埋まった。
 エンカレッジスクールでは座学の時間を減らし、
国数英の授業はIコマ30分。クラスは2人担任制。
少人数、習熟度別の授業では小学校レベルの算数も
教える。午後は民間人講師によるガーデニングや
和太鼓などの授業もあり、丁寧に生徒の面倒をみる。
 既に指定を受けた4校はすべて、かつての教育
困難校。年間に100人以上が中退していた学校
もある。指定後は生活指導を徹底し、学校は
徐々に落ち着きを取り戻した。

これにならい、ここ数年の間に、埼玉、神奈川、
千葉など、同じ悩みを持つ首都圈の県立高校に、
同タイプの学校が次々と生まれている。

心配ごともある。
菓子を口にする生徒が目立つので調べると、朝食を
食べていない。歯磨きの習慣がない。虫歯の治療も
していない。学校の費用で歯ブラシを生徒に与えること
が、着任して最初の仕事だった。「都立高校の校長で、
生徒にアルバイト先を紹介するのは私くらいでしょう
ね」。先生の話はすべて衝撃的だった。
 高校は学費を完納しないと卒業できない。都立の授
業料は月額約1万円。保護者が支払えない場合、生徒
本人が働いて納めるケースも少なくない。「『稼いだ
お金は親に見せちゃダメよ。直接、学校に持ってき
なさい』と必ず伝えます。そうしないと、親が使って
しまうことがあるのです」

★ブログ管理人の蛇足:
こういう高校が増えて、なんとか 高校を出る子が
増えてくれることを願います。
高校を中退して 大麻に精を出し、そのうち覚醒剤に
まで手をだしてしまうのは 気の毒です。せめて酒・
煙草の段階で 醒めた世界に留まってほしいです。
非行グループ20人くらいのうち、3年後のこの春に
2人が高校を卒業し、堅気の職に就きました。他に
一人は通信制高校に1年遅れで入りました。
専門学校に入った子もいて、あとは1年の時に中退
したか 高校へ行かなかったか。

非行グループの子は たいてい小学校2~3年くらい
の段階で 勉強から降りているので あとあと
ついて いけないようです。
 
  


Posted by 伝兵衛 at 16:51Comments(0)