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伝兵衛
伝兵衛
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2009年09月07日

薬物依存・男のイスラム教徒の治療施設@ドイツ

ニュルンベルクにドイツで唯一のイスラム教徒のための
薬物依存症治療施設がある。
トルコ系出稼ぎ外国人労働者の息子Cem(32歳)は
親の決めた結婚をして、薬物依存が始まった。
双方の家族は離婚に反対した。「忘れるために」
闇で働き、薬物代を稼いだ。毎日 大麻とコカインを
やった。そのうちに1日2グラムまでのヘロインを
するようになった。
今はこの施設で治療を受けている。ニュルンベルク
郊外Brinthonにあり アルコール・薬物依存症者70人
を収容する。
患者の母語を話す職員が世話してくれる。この
施設の日常語はドイツ語であるが、患者の母語は
治療で重要な役割を果たす。アラビア語で
お祈りしても 誰も じろりと見たりしないし、
ラマダンは どういうものか 説明しなくてもいい。
ここでは 分かってもらえていると言う
安心感がある。
職員も患者と同じ集団の人だと言う気持ちを 
患者は 持っているので 信頼感が強くなる。
なぜイスラム教徒の治療所 特に 男性の治療所
が必要かと言うと、少数派の受ける困難は 
厳しいからだ。差別があり、教育を受ける機会
が少なくなる。
施設の責任者Levent Civan(社会教育学者)は 
この施設の必要性を説明し、「不安定と 外国人
であるという法的立場が 問題を難しくして
いる」という。

治療中の患者の大半は 様々な薬物を使ってきた。
大麻・コカイン・ヘロインなどを同時に使っていて、特定の
薬物を単独で使う人はほとんど無い。

 イスラム教徒の共依存は強い。親が息子を
甘やかすからだ。イスラム教徒の薬物依存の男の 
苦難の道は長く、恥辱感は深い。なぜなら 
ドイツに来たのは いい生活をするためであり、
薬物依存になるとは 思いもよらなかったからだ。
施設では イスラムの食事、トルコ語の新聞、テレビが
提供される。スポーツもできる。炊事場・洗濯場・
家具製作場・庭で 作業療法ができる。
ドイツ語教室、政治教室もある。トルコの楽器リュート
も習える。
入院患者は 歓喜から意気消沈まで両極を揺れ動く。
2008年に患者の30%は治療を中断した。しかし
約1/3の患者は薬物から最終的に離れた。

Mertは16歳で始めてマリフアナをした。ずっとマリフアナで
済んでいたのに、35歳の時 トルコ茶館で友人に
ヘロインを勧められて やった。49歳の今までに 
26回 毒抜きを試み、25回負けた。「3人の娘に
はウソをつくなと常に言い聞かせてきた。しかし
依存症に気付かれないように 私はいつも
ウソを言ってきた。本当に恥ずかしいことだ」。
今Mertは薬物から離れている。以前はトラック運転手
だったが今は この施設で働いている。最後に
薬物をしたのは2000年だった。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2009/36/drogen-migranten

★別のブログのを 貼り付けました。管理人が同じ
なので パクリでは ないです。
上記の施設でも 1/3の入所者は クスリから離れて
いるので 依存症者も 希望をもってくださることを
願っています。

酒井法子さんのお陰で 薬物関係の記事が増え、
分かりにくい薬物依存のことが 少しずつ 分かる
と言うのは有難いことです。酒井さんは 薬物依存
外来に通い、ダルクにも定期的に行って 回復され
ますよう お祈りいたします。
お子様は 児童養護施設に入れないで お母さんに
手伝ってもらって ご自分で育ててください。
施設には酷いのも あります。入ってみないと
分かりません。

旦那さまは 不幸にも金が有り余っていると
いう境遇で薬物から離れにくいでしょうが、
1年間に麻薬に1千万円も使っていれば 10年も
すると、金が尽きることもあろうし、底をついた
時に 酒井さんに 回復の道順を尋ねるといいです。

  


Posted by 伝兵衛 at 13:07Comments(0)中欧事情