2009年06月01日
親子への説明で審判が円滑に・井垣康弘
君たちのために
産経新聞 夕刊 連載
2009年 5月25日
から抜粋。 記事は 買って読んでください。
裁判官から、「初等少年院送致相当」とする鑑別結果通知書
や調査官の少年調査票のコピーをもらった付弁護士は、
その内容を両親にも伝えてくれていた。
父親の暴力と母親の見て見ぬふりという「虐待」が子の
性格を歪めてしまったという家裁側の指摘には、
激しいショックを受けるが、子が「長男と差別されたうえ
気まぐれな家庭内暴力にさらされ続けた」と被害的に
受け止めているのはまことにもっともだと納得するらしい。
そして、子には暴力肯定的価値観が染みついていて、
今回の暴力(強盗致傷)もまるで反省できておらず、
将来も暴力的非行を繰り返し社会に迷惑をかけ続けるとともに、
親に「復讐」し、結局刑務所暮らしの一生を送る心配が
あることに気付くと、子育ての失敗の恐ろしさに「呆然とする」
らしい。
審判の席で 少年と親に対し、家裁の調査結果を立会調査官に
口頭で説明させるようにした。
少年調査票は専門用語と抽象的表現が多く、決して分かりやすい
ものではない。
それを少年と親に分かってもらえるように説明せよと命じた
わけであるが、時間は無制限で、親子からの質問にも答えるよう
に指示した。
調査官10人のうち9人までは、何とか30分程度で説明を遂げる
ことができた。すでに弁護士から一通り間いているだけに、
親子からの質問も的確で、審判が面白いようにスムーズに
進むようになった。
(弁護士、元家裁判事)
産経新聞 夕刊 連載
2009年 5月25日
から抜粋。 記事は 買って読んでください。
裁判官から、「初等少年院送致相当」とする鑑別結果通知書
や調査官の少年調査票のコピーをもらった付弁護士は、
その内容を両親にも伝えてくれていた。
父親の暴力と母親の見て見ぬふりという「虐待」が子の
性格を歪めてしまったという家裁側の指摘には、
激しいショックを受けるが、子が「長男と差別されたうえ
気まぐれな家庭内暴力にさらされ続けた」と被害的に
受け止めているのはまことにもっともだと納得するらしい。
そして、子には暴力肯定的価値観が染みついていて、
今回の暴力(強盗致傷)もまるで反省できておらず、
将来も暴力的非行を繰り返し社会に迷惑をかけ続けるとともに、
親に「復讐」し、結局刑務所暮らしの一生を送る心配が
あることに気付くと、子育ての失敗の恐ろしさに「呆然とする」
らしい。
審判の席で 少年と親に対し、家裁の調査結果を立会調査官に
口頭で説明させるようにした。
少年調査票は専門用語と抽象的表現が多く、決して分かりやすい
ものではない。
それを少年と親に分かってもらえるように説明せよと命じた
わけであるが、時間は無制限で、親子からの質問にも答えるよう
に指示した。
調査官10人のうち9人までは、何とか30分程度で説明を遂げる
ことができた。すでに弁護士から一通り間いているだけに、
親子からの質問も的確で、審判が面白いようにスムーズに
進むようになった。
(弁護士、元家裁判事)
Posted by 伝兵衛 at
13:18
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