2008年08月28日
債務をコツコツと償い続ける意義/井垣康弘弁護士
産経新聞 2008年8月27日夕刊
連載 「君たちのために」から抜粋。
(記事は 新聞を買って 読んでください)
(先週は お盆休みで この連載も休み)
被害者側に加害者少年の手紙を送るのを 少年院が
嫌がる本当の理由は「少年院がうかつに動いて
被害者との接点を作ると、巨額の民事賠償責任を
背負わせることにつながる」のが 怖いということらしい。
その結果、人を殺した少年たちも、刑事裁判に
かけられると、ほとんど「示談の交渉」がなされるのに
対し、保護処分(少年院など)で済まされる場合は、
ほとんど「ほったらかし」で終わって、「少年司法が甘い」
という批判の根源になっている。
実際に法制度では、8000万円の債務を負担させる
判決は簡単に出る。加害少年は破産宣告を受けても
免責されないが、少年が働きながら生活を支え、
余力を被害者側への支払いに充てるというように
制度は作られている。
長い年月、毎月少しずつ償いのお金を払うということに
落ち着かざるを得ない。
それでも、知らぬ顔をして一生を遅らせる場合と比べ、
家族や新しく配偶者になる人、雇い主などの支援が
期待でき、少年の更生はより確実になる。被害者や
社会の”納得度”も高まるだろう。
私は、政府が補償金を立て替える制度を望んでいるが、
そのためには、少年がコツコツと償っている現実を
知ってもらうのが大前提となろう。
連載 「君たちのために」から抜粋。
(記事は 新聞を買って 読んでください)
(先週は お盆休みで この連載も休み)
被害者側に加害者少年の手紙を送るのを 少年院が
嫌がる本当の理由は「少年院がうかつに動いて
被害者との接点を作ると、巨額の民事賠償責任を
背負わせることにつながる」のが 怖いということらしい。
その結果、人を殺した少年たちも、刑事裁判に
かけられると、ほとんど「示談の交渉」がなされるのに
対し、保護処分(少年院など)で済まされる場合は、
ほとんど「ほったらかし」で終わって、「少年司法が甘い」
という批判の根源になっている。
実際に法制度では、8000万円の債務を負担させる
判決は簡単に出る。加害少年は破産宣告を受けても
免責されないが、少年が働きながら生活を支え、
余力を被害者側への支払いに充てるというように
制度は作られている。
長い年月、毎月少しずつ償いのお金を払うということに
落ち着かざるを得ない。
それでも、知らぬ顔をして一生を遅らせる場合と比べ、
家族や新しく配偶者になる人、雇い主などの支援が
期待でき、少年の更生はより確実になる。被害者や
社会の”納得度”も高まるだろう。
私は、政府が補償金を立て替える制度を望んでいるが、
そのためには、少年がコツコツと償っている現実を
知ってもらうのが大前提となろう。
Posted by 伝兵衛 at
08:22
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