2009年01月30日
初等少年院入りの「チャンス」生かせず/井垣康弘
産経新聞 夕刊 連載
2009年1月28日 から 抜粋。
記事は買って読んでください。
目立つ事件をやって「ヤクザ」に取り立ててもらおうと
考えて凶悪な強盗致傷事件を率先して行い、「模擬裁判」
で、懲役5年以上7年以下の不定期刑を言い渡された
17歳の高校2年生の少年。その話の続き。
被告人の父親は酒癖が悪い上に、「スパルタ教育」の
信奉者であり、被告人は幼児から父親の暴力による
「しつけ」を毎週のように受け続けてきた。
中2の夏に事件を起こし、初等少年院(短期)に入った
「チャンス」を十分に生かし切れなかったのが惜しい。
子供の方は、「短期だったら、いい子ちゃんで
早く出よう」と努力して、半年後中学3年生の春には
仮退院し、定時制 の高校に合格した。ただ、高校を
出ても父親のように終身雇用を保証される時代では
なくなっているわけだから、将来に失望し、暴力
肯定的価値観が再び芽を吹き出す心配は目に見えてい
た。
両親の方は、今回弁護士の付添人が「この子がここ
までむちゃくちゃな犯罪を喜々として行う原因は、
この子に中学2年生まで与え続けた暴力的しつけ
そのものなのです」と説明したので、初めて
「心から」納得した。
(弁護士、元家裁判事)
2009年1月28日 から 抜粋。
記事は買って読んでください。
目立つ事件をやって「ヤクザ」に取り立ててもらおうと
考えて凶悪な強盗致傷事件を率先して行い、「模擬裁判」
で、懲役5年以上7年以下の不定期刑を言い渡された
17歳の高校2年生の少年。その話の続き。
被告人の父親は酒癖が悪い上に、「スパルタ教育」の
信奉者であり、被告人は幼児から父親の暴力による
「しつけ」を毎週のように受け続けてきた。
中2の夏に事件を起こし、初等少年院(短期)に入った
「チャンス」を十分に生かし切れなかったのが惜しい。
子供の方は、「短期だったら、いい子ちゃんで
早く出よう」と努力して、半年後中学3年生の春には
仮退院し、定時制 の高校に合格した。ただ、高校を
出ても父親のように終身雇用を保証される時代では
なくなっているわけだから、将来に失望し、暴力
肯定的価値観が再び芽を吹き出す心配は目に見えてい
た。
両親の方は、今回弁護士の付添人が「この子がここ
までむちゃくちゃな犯罪を喜々として行う原因は、
この子に中学2年生まで与え続けた暴力的しつけ
そのものなのです」と説明したので、初めて
「心から」納得した。
(弁護士、元家裁判事)
Posted by 伝兵衛 at
17:19
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