2012年11月09日
拒食症女性の物語inドイツ(上)
Hanna-Charlotte Blumroth vom Lehn(長すぎるので
Hanna Blumrothとも書く)は20歳。
ハンナは もう4年、痩せへの病的願望に苦しんでいる。
体重は29キロになったこともある。
彼女の手記は今年 出版された。
15歳のときハンナは健康少女だった。ある日、お腹が
出ていることに気づき、過度な運動をし始め、特定の食べ物
(その時は炭水化物)を食べないようになった。ついに野菜と
果物だけ食べるか 何も食べなくなった。
一日24時間ハンナは食べることと 食べないことについて
だけ考えていた。2011年19歳のとき「薬物依存症のようだ」と
彼女は言った。「空腹感に対して異常な欲求をもっている」。
彼女は自分のことを話すために テレビ局に連絡してきた。
その時、身長は162センチで 体重35キロ弱だった。
ハンナがテレビで 自分の病気のことを語ると ハンナを
勇気づけようとして 手紙やメールが数百も 視聴者から
寄せられた。それで 彼女は 自分には他人からの
手助けが要ると気づいた。
スタジオで彼女は Dr.Carl Leiblと知り合った。Dr.ライブルは
キーム湖(Chiemsee)に専門病院をもち、拒食症の人を
治療している。ハンナは そこで治療を受けることにした。
Dr.ライブルは「いったん 普通に食べると 制御できない
ほどに食べ始めるのでないか という心配を 拒食症の
人はもつ。収拾がつかなくなるという ことを心配している」
と言う。(続く)
下記サイトから:
http://www.stern.de/tv/sterntv/hanna-blumroth-die-geschichte-einer-magersucht-1917302.html

Hanna Blumrothとも書く)は20歳。
ハンナは もう4年、痩せへの病的願望に苦しんでいる。
体重は29キロになったこともある。
彼女の手記は今年 出版された。
15歳のときハンナは健康少女だった。ある日、お腹が
出ていることに気づき、過度な運動をし始め、特定の食べ物
(その時は炭水化物)を食べないようになった。ついに野菜と
果物だけ食べるか 何も食べなくなった。
一日24時間ハンナは食べることと 食べないことについて
だけ考えていた。2011年19歳のとき「薬物依存症のようだ」と
彼女は言った。「空腹感に対して異常な欲求をもっている」。
彼女は自分のことを話すために テレビ局に連絡してきた。
その時、身長は162センチで 体重35キロ弱だった。
ハンナがテレビで 自分の病気のことを語ると ハンナを
勇気づけようとして 手紙やメールが数百も 視聴者から
寄せられた。それで 彼女は 自分には他人からの
手助けが要ると気づいた。
スタジオで彼女は Dr.Carl Leiblと知り合った。Dr.ライブルは
キーム湖(Chiemsee)に専門病院をもち、拒食症の人を
治療している。ハンナは そこで治療を受けることにした。
Dr.ライブルは「いったん 普通に食べると 制御できない
ほどに食べ始めるのでないか という心配を 拒食症の
人はもつ。収拾がつかなくなるという ことを心配している」
と言う。(続く)
下記サイトから:
http://www.stern.de/tv/sterntv/hanna-blumroth-die-geschichte-einer-magersucht-1917302.html

タグ :ドイツ
2012年11月06日
統合失調症とは
薬物依存症になって その後に統合失調症になる人もいると
聞いておりますが、統合が失調するというのも 何のことだか
分からない。
次の記事を読んで少しだけ 分かったような気分になりました:
日本経済新聞 2012年11月2日夕刊、「こころの健康学」という囲み物。
見出しは「冷静に現実を見る、発見や気づき 生まれる」
著者は 国立精神・神経医療研究センター 大野 裕 先生。
以下は 抜粋:
統合失調症は 現実を正確に判断できなくなる精神疾患だ。
現実には起こっていないことが 起こっていると信じてしまう
妄想が起こる。また、現実には ない声や音が聞こえる
幻聴などの症状に苦しむ。
その患者さんは「みんな私のことを妄想があるというけれど、
正常だといわれている人だって 同じようなものだ」と話した。
患者さんは 治療を受けて症状が改善し、清掃業務の
仕事に就いていた。休憩時間にみんなが芸能人のゴシップ
記事を、実際に起きているかのように 喜んで話している。
それこそ妄想ではないか、というのだ。
そうした思い込みから自由になって患者さんの症状は改善した。
冷静に現実を見ることが できれば、考え方が
しなやかになり、発見や気づきが生まれてくる。
聞いておりますが、統合が失調するというのも 何のことだか
分からない。
次の記事を読んで少しだけ 分かったような気分になりました:
日本経済新聞 2012年11月2日夕刊、「こころの健康学」という囲み物。
見出しは「冷静に現実を見る、発見や気づき 生まれる」
著者は 国立精神・神経医療研究センター 大野 裕 先生。
以下は 抜粋:
統合失調症は 現実を正確に判断できなくなる精神疾患だ。
現実には起こっていないことが 起こっていると信じてしまう
妄想が起こる。また、現実には ない声や音が聞こえる
幻聴などの症状に苦しむ。
その患者さんは「みんな私のことを妄想があるというけれど、
正常だといわれている人だって 同じようなものだ」と話した。
患者さんは 治療を受けて症状が改善し、清掃業務の
仕事に就いていた。休憩時間にみんなが芸能人のゴシップ
記事を、実際に起きているかのように 喜んで話している。
それこそ妄想ではないか、というのだ。
そうした思い込みから自由になって患者さんの症状は改善した。
冷静に現実を見ることが できれば、考え方が
しなやかになり、発見や気づきが生まれてくる。

2012年11月03日
コカ栽培の制限inボリビア(下)
コカの取引を管理するために 人工衛星による監視と
コカ農家登録制度も導入された。協定された畑以外の
コカ栽培や 定量以上のコカは破棄されている。しかし
今は労働組合もその措置に反対していない。
コチャバンバの緑のコカ地方の砕石を敷いた道を歩いて
いる人は ここで以前 コカ栽培について闘いがあった
とは 想像できない。
イルマは年老いた母と 簡素な木造の家に住んでいる。
この家族はコカ農家の出身で、この数年 やっと平穏な
生活ができるようになった。コカについての社会的管理
が導入されるまでには なかった平穏である。イルマの兄が
政府の麻薬対策部隊によって打ち倒された様子を
イルマは今も鮮明に覚えている。「子どもたちは もう暴力を
見聞きすることはない」と彼女はいう。
ボリビア政府は 今 コカ栽培地として200平方キロの土地を
認可している。これは 政府によると 合法的に使われる
コカの需要に応える広さである。しかし 実際は これ以上の
広さの土地が コカ栽培に使われていて、そのうちの一部は
不法薬物の生産に回っている。
国連の薬物報告書によると ボリビアのコカ栽培面積は
2010~2011年の間に 12%減少した。
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226
コカ農家登録制度も導入された。協定された畑以外の
コカ栽培や 定量以上のコカは破棄されている。しかし
今は労働組合もその措置に反対していない。
コチャバンバの緑のコカ地方の砕石を敷いた道を歩いて
いる人は ここで以前 コカ栽培について闘いがあった
とは 想像できない。
イルマは年老いた母と 簡素な木造の家に住んでいる。
この家族はコカ農家の出身で、この数年 やっと平穏な
生活ができるようになった。コカについての社会的管理
が導入されるまでには なかった平穏である。イルマの兄が
政府の麻薬対策部隊によって打ち倒された様子を
イルマは今も鮮明に覚えている。「子どもたちは もう暴力を
見聞きすることはない」と彼女はいう。
ボリビア政府は 今 コカ栽培地として200平方キロの土地を
認可している。これは 政府によると 合法的に使われる
コカの需要に応える広さである。しかし 実際は これ以上の
広さの土地が コカ栽培に使われていて、そのうちの一部は
不法薬物の生産に回っている。
国連の薬物報告書によると ボリビアのコカ栽培面積は
2010~2011年の間に 12%減少した。
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226

2012年11月02日
コカ栽培の制限inボリビア(中)
◎コカとコカイン
アメリカ合衆国は 薬物生産の源を破壊することによって
自国内での薬物依存と暴力の増加を抑えたい。そこで
ボリビアにコカの生産を抑制するように迫った。ボリビアは
コチャバンバ地方でのコカの栽培を止めさせ、コカ畑を
根こそぎにして、そのうえ代替作物を導入することによって
アメリカの要求に応えるつもりだった。
しかし代替作物を植えた農民は コカに匹敵する売上を
手にできなかったので このやり方は うまくいかなかった。
コカ畑を壊滅しようとする軍隊の試みに 農民は抵抗した。
コカ農民の労働組合は強行手段をとるようになり、道路
閉鎖や暴力的デモで 兵士に抵抗した。
コカ労働組合委員長 Evo Moradaが2006年に大統領に
選ばれ、コカ政策は転換した。
2008年にボリビアは アメリカの対薬物戦略当局を非難し、
コカの葉を覚醒剤だとする国連の条約から2011年に抜けた。
こうして 麻薬政策の国有化に至る過程が始まった。
(つづく)
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226
アメリカ合衆国は 薬物生産の源を破壊することによって
自国内での薬物依存と暴力の増加を抑えたい。そこで
ボリビアにコカの生産を抑制するように迫った。ボリビアは
コチャバンバ地方でのコカの栽培を止めさせ、コカ畑を
根こそぎにして、そのうえ代替作物を導入することによって
アメリカの要求に応えるつもりだった。
しかし代替作物を植えた農民は コカに匹敵する売上を
手にできなかったので このやり方は うまくいかなかった。
コカ畑を壊滅しようとする軍隊の試みに 農民は抵抗した。
コカ農民の労働組合は強行手段をとるようになり、道路
閉鎖や暴力的デモで 兵士に抵抗した。
コカ労働組合委員長 Evo Moradaが2006年に大統領に
選ばれ、コカ政策は転換した。
2008年にボリビアは アメリカの対薬物戦略当局を非難し、
コカの葉を覚醒剤だとする国連の条約から2011年に抜けた。
こうして 麻薬政策の国有化に至る過程が始まった。
(つづく)
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226

2012年11月01日
コカ栽培の制限inボリビア(上)
コカという植物は 薬であり、麻薬でもある。
ボリビアは この栽培を「社会的管理」によって縮小したい。
過去には コカ畑が根こそぎにされたが、これは農家に
とって破滅である。
コチャバンバ地方で コカの葉は住民の主な収入源である。
他の作物も植えているが あまり買手がない とコカ農家
労働組合委員長はいう。「コカは神聖な植物であり、住民の
生活を支える自然の恵みだ。住民にとって 麻薬は問題ではない」。
コカはボリビアで数千年も前から 栽培されてきた。街路
でもスーパーでもコカは売られている。辛い一日の労働の
後に 穏やかに効く強壮剤であり、また すべての病気に
効く薬でもある。
ボリビアの大統領の政策は コカの栽培を促進するが、
コカからコカインが造られるのは阻止したいというものである。
大統領は 軟膏・コーラ飲料・コカの粉から作るクッキー
などの生産を奨励する。
しかし コカの葉は 麻薬コカインの原料であり、その
ために ボリビアやアンデス山脈諸国(ペルーやコロン
ビア)は この数十年 「麻薬戦争」の場になっている。(つづく)
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226

写真 by SACHI
ボリビアは この栽培を「社会的管理」によって縮小したい。
過去には コカ畑が根こそぎにされたが、これは農家に
とって破滅である。
コチャバンバ地方で コカの葉は住民の主な収入源である。
他の作物も植えているが あまり買手がない とコカ農家
労働組合委員長はいう。「コカは神聖な植物であり、住民の
生活を支える自然の恵みだ。住民にとって 麻薬は問題ではない」。
コカはボリビアで数千年も前から 栽培されてきた。街路
でもスーパーでもコカは売られている。辛い一日の労働の
後に 穏やかに効く強壮剤であり、また すべての病気に
効く薬でもある。
ボリビアの大統領の政策は コカの栽培を促進するが、
コカからコカインが造られるのは阻止したいというものである。
大統領は 軟膏・コーラ飲料・コカの粉から作るクッキー
などの生産を奨励する。
しかし コカの葉は 麻薬コカインの原料であり、その
ために ボリビアやアンデス山脈諸国(ペルーやコロン
ビア)は この数十年 「麻薬戦争」の場になっている。(つづく)
下記サイトから:
http://www.dw.de/neue-wege-im-kampf-gegen-drogen/a-16335226

写真 by SACHI