薬物依存症・性的少数派・少年非行

伝統的家族をもつイスラム教徒が　自分が同性愛である
ことを公表したい場合に、親からの圧力という問題だけで
なく、家族の大きさ（大家族制の範囲の広さ）も問題になる。
「ドイツ人なら　親に説明するだけで済むが　私は親戚
一同の前で　自分の正当性を示さなければならない」と
彼は言う。おじ　や　いとこ達のうちの幾人かは　既に
ヌリについて疑いをもっている。しかし　誰も彼のことを
言わない。そして彼も　イスラム社会に順応した息子を　
毎日　演じている。
しかし　まったく別の生活がある。夜になると　生まれた
町ニュルンベルクのバーやディスコを友達とうろつく。
飲んで　騒いで　すべてを忘れる。
インターネットの匿名の世界では　ヌリは安心できる。
フェイスブックに入っている。しかし　トルコ人の男は　
彼に話しかけることはない。
ヌリは「次の世代のイスラム教徒は　今より寛容になる」
と信じている。いつか　パートナーを親に紹介することは　
ないと思っている。そして　女の人と結婚することもない。
何年もの間、見かけだけは　つくってきた。それを一生
もたせないといけない。そういう犠牲を払っているので、
父親や他の家族の顔を　まともに見ることができる。
（おしまい）
下記サイトから：
http://www.zeit.de/gesellschaft/2013-04/homosexualitaet-muslime/seite-2

写真　lovefreePhoto