QRコード
QRCODE

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 4人
プロフィール
伝兵衛
伝兵衛
オーナーへメッセージ

2007年11月29日

被害者側の優しい気持ちに....井垣 康弘 

君たちのために 井垣 康弘 

産経新聞 夕刊 連載 
2007年11月28日

被害者側の優しい気持ちに....

現在は大学法学部の1年生の男子少年(18歳)の話である。
高校3年生の冬休み、「友達」の強引な誘いに乗せられて
1回だけ「空き巣」の見張り役をした。やったことが怖すぎて
以後付き合いを絶ったが、やがて警察から呼び出しがあった。

 少年の両親は驚愕した。被害者宅とは徒歩5分の距離で、駅
もスーパーも同じである。とてもこの街に永住できないと、直
ちに隣市に転居した。        

 わずか2時間の留守の間に、家の中を散々荒らされた被害者
一家は、恐怖と不安に襲われた。特に、貯金箱が盗られた中
学生の娘さんは、怖がって留守番ができなくなった。そこで、
前々から娘さんが欲しがっていた犬を飼うことに決めた。捜す
と、すぐにかわいい子犬に出合った。子犬のおかけで、家庭に
平和がよみがえりつつあったころ、1本の電話が被害者宅に掛
かってきた。「2人組の犯人のうち、当時現役の高校生だった
方の両親だが、お目にかかりたい」という。そして被害者の自
宅で、双方の夫婦が対面した。

 以下は、加害少年の母親が家裁に送ってきた報告書である。

 どのように怒りとののしりの言葉を浴びせられても当然の立
場の私たち。先方様も、多少お気持ちが落ち着きかけた時期だ
ろう。私どもから突然面会の申し込みを受け、さぞかし辛く
複雑なご心境であられるだろう...。

 いっぱいの不安をかかえ、重い足を引きずりながら、
しかし勇気を振り絞り、お目にかかりました。お会いし
てまず、心より深く深く謝罪を致しました。

 奥様は「許しますよ」と言われなからも、お子さまたちが計
り知れない恐怖におののいていたことをお話しされる目からは
涙がこぼれ、同じ子どもを持つ親として胸がつぶれました。
改めて罪の深さを思い知りました。

 しかし奥様は、「娘はこの事件のおかけで(?)念願の子犬
を手に入れたと喜んでもいるのですよ。偶然にもその犬の誕生
日が事件のあった日と同じでした」と優しく言って下さり、
(不謹慎にも)思わず「ニコッと」してしまいました。 

またご主人は、「1度や2度の失敗で挫折したら駄目だよ。
男なんだから、頑張るように言ってやってください」と励まし
の伝言を息子に下さいました。

 弁償のお金も、十分でもない10万円を受け取ってもらうまで
だいぶん押し問答をしました。

 加害者に対し、ここまで優しい気持ちで接してくださるご夫
婦の人柄・人間性・お心の広さに感激し、胸が熱くなり涙がに
じみ出ました。帰り道は、とてもすがすがしくさわやかな気持
ちでした。伝言を問いた息子も 「このご恩は裏切れない...」
とつぶやいて涙を流しました。深く感ずるところがあったと信じ
ます。

 みなさまのおかけで、私たち家族は救われ、再出発すること
ができそうです。しかし、被害者側に、いまだに名前も引っ越
し先の新しい住所も言わないまま、「2人組のうち現役高校生
の方」とだけ名乗っていることを恥じています。 (弁護士)

★このblogの管理人は 先月 窃盗の被害者さんに お会いして
謝って 弁償しました。本来は 加害者が 自ら 謝るべきですが
本人に出かけられない事情があったので。
被害者は 中学生で 報復を恐れて とても 会えないと 言われ
被害者のお母さんも 怖いからと 言われ、一月の間に当地に
おられるのは ほんの数日だけと言う 忙しい お父さんが 
出向いてくれました。
おうちへ 来られたら 困るということで、交番の前で 待ち合わせ
ました。
盗んだ後 被害者は どう思うかも 何も考えないで 
買うより 盗む方がいいと 思うのは 理解できないです。



Posted by 伝兵衛 at 15:59│Comments(4)
この記事へのコメント
はじめてコメントさせていただきます。
2歳の時に父を亡くし母子家庭で育った私は、将来は福祉のお仕事につきたいと思っていました。高校卒業後、家族の反対を押し切って養護施設の保母となり、家庭に恵まれない子供たちと数年間生活をしました。
その頃、幼児であった子、小学生であった子も成人し、それぞれ家庭を持ち、今は良き親となり、時々遊びに来てくれます。
施設では盗みをしたり、無断外出をしたりで周囲を困らせていた子も、自分を心から心配してくれる誰かがいる、自分を認めてくれる人がいるという実感により、正義に目覚め立派に成人してくれるような気がしています。
「罪を憎んで人を憎まず」って言葉のように。。。
私は子供が大好き!すべての子供は天使だと思っています。
これから時々、お邪魔させていただきます。
おりづるの会の益々のご活躍、ご発展をお祈り致します。
Posted by asuka at 2007年12月01日 01:32
asuka様コメントありがとうございます。
実子に手がかからなくなってから、里親をしました。
来てくれた子のうち二人は施設出身(親に捨てられた子)
でした。
施設の内情について 都会の施設出身者がblogに書いて
くれています。このブログの「お気に入り」の中の二つがそれです。
また 見てください。
blogが普及するまで こういう事は多くの人の目に触れる
ことはなかったです。
施設内部の子ども間の壮烈な暴力を 信じられない方も多いです。
Posted by kjgd/jtw/jnz at 2007年12月01日 09:18
お気に入りのブログ、拝見させていただきました。
きれいな写真がいっぱい!でも心がさびしくなりました。

独身時代、福祉の仕事に夢をはせ、保母となったものの、若い私にはとうていたちうちのできないお仕事であることを知りました。
退職し、結婚をして母となってから、少しは施設でいた子供たちの気持ちがわかったような気がします。
「今ならもっと、もっと子供たちに近づけたかもしれない」

私の先輩はまだ現役でがんばっているので、時々、その施設に出向くこともあります。
私がいた頃とかわらず親に見捨てられた子供たちが今もいます。
時代が変われど、社会の片隅でさびしさを胸に暮らす子供たちはなくならない現実ですね。
いいえ、私がいた頃より大変なようで、職員では手におえなくてパトカーをよぶこともしばしばとか。。。

今、私は乳児院で育った女の子を育てています。
夜はいつも二人でお布団を並べてやすみます。
来年は高校卒業ですが甘えん坊です。
幼い頃の寂しさがしみついているのかもしれません。

施設の子供たちの心の闇をはらす術はないのでしょうか。。。
Posted by asuka at 2007年12月01日 18:44
asuka様コメントありがとうございます。
女のお子さん 乳児院から出られてよかったです。
2歳を過ぎ 児童養護施設へ回されていたら もっと
しんどかったと思います。

施設では 大きい子から 小学生への 暴力が すごいそうです。
二人目の里子君も小学校へ入った時以来 上級生に殴られ 泣いたら また 殴られ 職員に言うと チクッタと言ってまた 殴られるので ただ 耐えるのだそうです。大きくなったら 小さい子を 殴って 憂さを晴らすという 悪循環です。
彼は こういう事を 私に言いませんでした。彼の遠い親戚で 唯一 頼りにしていた人が 電話をくれて そういう地獄のような場で 10年過ごしたと 教えてくれました。
施設内での児童間暴力についての抄録が あるのですが、
何かの理由で ネットに載せないでと言う提供者からの連絡が
あって いったん 載せたのを消しました。抄録は検索のためにあるの
だから転載して悪いことないと思うのですが。そのうち 別のブログに
載せたいです。
Posted by kjgd/jtw/jnz at 2007年12月02日 08:37
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。