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2007年11月22日

「性被害」女性の父の思い

産経新聞 2007年11月21日 夕刊連載

君たちのために
       井垣 康弘

 18歳の女性(大学教育学部の1年生)が徒歩5分の距離に住
む男子少年(17歳・引きこもり中)から強姦された。夜9時ご
ろ住宅街を徒歩で帰宅中、後ろから近づいてきた少年に包丁を
突きつけられ、付近の空き地に連れ込まれて全裸にされ、強姦
されたという驚くべき大胆不敵かつ凶悪な事件である。

 以下は、被害者の父親から届いた「意見書」で、審判廷で少
年に朗読させ、かつ、少年院に持っていかせたものである。

 ①必死の思いで新築したわが家から見える空き地で、娘が被
害に会った。ここに住ませておくのは残酷だと分かりつつ、残
念ながら転居するだけの資力がない(新築にお金を使い果たし
た上に多額のローンも抱えている)。加害少年に、一生娘と鉢
合わせすることのないよう、当地付近に絶対に足を踏み入れな
い(たとえ親の葬式でも帰ってこない)と確約することを望
む。
 ②被害直後は、父親である私の胸にすがり付いて1時間も泣
き続けた娘(父子仲はとても良かった)なのに、最近では私と
目を合わそうとしない。姉弟仲が良かった16歳の弟の顔も見よ
うとしない。多分、「男不信」なのだと思う。

 ③娘は、小学校の先生になるのが子供のころからの夢で、大
学の教育学部へ進んだ。今のところ通学しているが元気がない。
男不信が男の子不信に進み、更には教育不信に発展し、
大学を退学したいと今にも言い出しそうで、とても心配
している。どうしたら娘が元気になってくれるのか分か
らず、気が狂いそうだ。

 ④相談している弁護士さんから、「加害少年は多分少年院
というところで2度と悪いことをしない人間に生まれ変わる
教育を受けることになるだろう」と聞いた。
ならば、被害者本人やその家族が今もこれからも味わい続ける
苦しみの重さを一日も忘れず、加害者として限度一杯の努力を
して、「本当の更生」をせよ。

 ⑤慰謝料のことは弁護士さんに任せているが、500万円要
求している。いくらでまとまるか分からないが、将来必ず自分
で働いてご両親にお返しせよ。
慰謝料は、娘が何とか無事に小学校の先生になる夢を果たせる
よう、元気を回復させるためのエネルギー源として有効な使い
道を考えてやりたいと思っている。

 -さて、被害者の父親のご意見をめぐって、審判廷では少年
も含め活発な発言が1時間半続いた。決まったことは、次の3
点だった。
 ①少年の(少年院からの)帰住先は隣県の父方祖父母方にす
る。家族も移って、少年と一緒に畑で花を栽培をして生計を立
てる。 
 ②慰謝料は(150万円くらいが相場かとの意見もあった
が)とりあえず300万円を提示する。

 ③少年が少年院から、返事の手紙を書く。その後も月1回の
ペースで、「努力している」様子を理解してもらえるような
内容の手紙をお送りする。
          (弁護士)



Posted by 伝兵衛 at 09:12│Comments(0)
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