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2007年10月20日

薬物と闘う⑥回復へ支え合う依存者@ダルク

日本経済新聞 2007年10月19日 夕刊

薬物と闘う⑥
回復へ支え合う依存者

広がる自助グループ活動

 アディクト(依存症者)のOOです」。三十歳代の
男性司会役の仲間に指名されて発言前にニックネー
ムを名乗ると、向き合って座った残りの出席者十三人
が元気づけるように、名前を一斉に繰り返す。

 再入寮という男性は語り出した。「以前、クリーン
(断薬)期間が一年ほど続いていたときも生きる楽しさを
感じられなかった。そういう窮屈さから逃れたくて、
スリップ(再使用)し、家族を失った」「今は落ちると
ころまで落ちた。これからは成長するだけだ。そう思
うと肩の荷が下りて仲間の 助けもできるように思う」
 
 民間自助グループの薬物依存症からの回復支援施
設、日本ダルク本部(東京都荒川区、近藤恒夫代表)
の入寮者が日課として開くミーティングの一幕だ。こ
の回は「仲間のサポート」がテーマ。

 午後2時から一時間半。8人がそれぞれの思いを語
 った。日本ダルクの現在の入寮者32人は20代から
70代の男性で年齢層は幅広い。経歴も入寮経緯、期間も
まちまち。ミーティングは批判をしないルール。
一方的に語るだけだからまとめもない。最後に手を
つなぎあって折りのメッメッセージに声を合わせる。
 このようなミーティング がダルクの中心活動。これ
は世界中の薬物依存者の自 助グループが回復の手だて
とする唯一の方法だ。

 薬物依存からの回復を目指す代表的存在が匿名の依
存症者を意味するNA(ナルコティクス・アノニマス)
グループの活動。米国でアルコール依存症のグループ
活動から発展し、さらに世界に広がった。そこで培わ
れた回復プログラムがミーティングの基本。依存症自
体は根治できなくても薬物のない生活を仲間の手助け
を通じて維持することができるという考え方だ。

 ダルクは自ら薬物依存に苦しんだ近藤代表が1985
年に都内で開設したのが第一号で、当初からこのプ
ログラムを導入、現在全国37ヵ所に広がっている。

 一方、日本でも家庭や職場を持ちながら薬物依存か
ら回復しつつある人たちが、教会や公的施設を借り
てNAグループのミーティングを開いている。団体と
して特定の施設を運営したりはしないし会費もカンパ
で運営される。公式サイトでは北海道から沖縄まで11
地区で127グループが活動している。

 せき止め薬の乱用に苦しみ、各地のダルクの入寮を
繰り返したが、今は六年半の断薬状態という日本ダル
クのスタッフ男性(34)は語る。「毎日仲間とあって
いるから続けられている」。
 自助グループの広がりは薬物依存脱却の難しさととも
に、それが可能であることを如実に物語っている。



Posted by 伝兵衛 at 08:46│Comments(0)
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