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2007年10月19日

薬物と闘う@女子刑務所・岐阜県笠松町

日本経済新聞 2007年10月18日夕刊

薬物と闘う 5. あふれる再犯者

刑務所、立ち直り支援模索

 岐阜県笠松町の女子刑務所、笠松刑務所で薬物の受
刑者から話を聞いた。八月。
居住棟は扇風機の夜間使用許可を二時間延長し記録的
猛暑をしのいでいた。

 五十七歳の受刑者は七回の有罪判決を受け、六回目
の入所だった。裕福な家庭に育ち、結婚し子供にも恵
まれたが、家庭がうまくいかず風俗店で働きだした。
体がきついと皆覚せい剤に手を出した。二十六歳で逮
捕され執行猶予判決。再婚し夫の店を切り盛りした
が、やめられなかった。

 眠れず食べられず、極端にやせ細る。中断、再乱用
の繰り返し。「家族で自分 だけがこんな人生。体力も
落ちた。今度こそやめる」
 
 働くことは嫌いでないし、刑務作業の班長などを
任されてきたという五十五歳の受刑者も六回目の人
所。児童養護施設の生活になじめず、身を寄せた親類
の養父はヒロポン時代からの密売人だった。
    
 しかし、自身の乱用が始まったのは家庭を持ち二人
の子供に恵まれてから。夫が働かず、経営していたス
ナックの出入り業者から譲られた。三十二歳で初めて
逮捕された。遠方に越し薬物を断ったが、関西に戻っ 
たところ、かつての薬物仲間に遭遇した。「夫側に引
き取られた子供のことは一度も忘れたことがない。も
う関西に近寄りたくない」

 二度目の事件で執行猶予が取り消された三十八歳の
受刑者。両親が離婚し、友人宅を遊び回るうち十六歳
で先輩から教わった。結婚し子供もできたが、やめら
れなかった。今の夫も受刑中。「夫は一緒に頑張って
クスリを断とうと言うが、二人の生活を忘れなけれ
ば。離婚を決心しました」

 若い継母が家でシンナーを吸っていたという三十六
歳の受刑者は中学生でシンナーを始めた。覚せい剤は
別と避けていたが、男友達に寝ている間に注射され
た。イラン人売人の周辺に近づき、小遣いをもらうよ
うに人手した。子供は三人。 「自分だけであがかず、
相談できるところに頼って立ち直りたい」

 「きっかけは様々だが、出所するときはみな真剣に
立ち直りを決意する。が、自分の意志で何とかできる
と考え、失敗してきた。依存症という病気の自覚がま
ず必要」と大森正所長。同刑務所は昨年から始まった
国の薬物離脱の指導プログラムにあわせ独自の短期コ
ースを並行させ対象の八割に受講させる。

 過剰収容が続く全国の刑務所で、三分の二が再入所
者である覚せい剤犯は罪種別で窃盗に次ぎ、女子では
トップ。薬物受刑者の回復策にようやく目が向けられ
つつある。

★ 和歌山刑務所へも 薬物依存者リハビリ施設ダルクが
行ってくれています。



Posted by 伝兵衛 at 04:24│Comments(0)
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