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2007年10月04日

少年院・鑑別所とその後/保護観察所

産経新聞 2007年10月3日 夕刊から

「君たちのために」 井垣康弘弁護士:

以前に、3ヵ月で ひったくりを 30件も 行ったため 鑑別所に入
れていた 中学3年生の ケースを書いた(6月27日)。第一回審
判で釈放し、母親と一緒に 各被害者一人ひとりに 謝って回ら
せ、少年に 報告させたところ、母子で 連日頑張り抜いた 結果、
 「もう お母さんを 泣かしなや」と被害者から しかられつつも
励まされ、1ヵ月で 母子とも 大変な勉強を したことが分かり、第
2回審判で 安心して 「不処分」にした。

 今回は、同様に ひったくりを 30件も 行ったため 鑑別所に入れ
ていた男子。母子家庭と いうところまでは 同じだが、1つ歳上
の16歳の 高校中退生で、この子の 場合は、中等少年院へ送致し
た(期間は1年)。
 この少年は、高校を中退して、アルバイトは するものの、
毎晩 地元の多くの 不良仲間と 群れて楽しく 遊び暮らしていた。
すると 遊ぶお金を 稼ぐため ときどき 「ひったくり」を行う 必要
が生じる。そういうとき、この子は 率先して 「やろうぜ」と言
いだし、中心に なって実行し、分け前は 平等にしていた から、
仲聞から 「根性ある」と 褒めたたえられて いた。従って、不良
仲聞こそが 何よりも 心地よい居場所だった。

 このような少年を 立ち直らせるには、別の居場所 を与えなければ
ならない。この子は 「建築関係の職人に なりたい」という 希望で
あったから、少年院を 出るまでに、地元以外の 場所で「見習い」と
して 雇ってくれる ところを 探す必要が あった。これは 保護観察所
の仕事=守備範囲で あるが、どこまで やれているか 甚だ 心許ない
ことは、後で述べる。
 審判で、少年に対し、「ひったくりの  被害者の方々へ のおわびの
手紙を書いて、調査官と 付添人にみてもらい、助言を 聞いて手直し
して 清書し、お母さんに ことづけなさい。お母さんが、君の手紙
を持って 被害者の方々の ところを回って くれる とのことです。
少年院へは、君に 建築関係の資格を 取らせてやってほしいと
勧告しておくが、努力せよ。書記官と 一緒に1度 面会に行くから
頑張っていてくれ」と告げた。

 このように 動向視察に 行くと 約束しておくと、立ち会ってい
る鑑別所の職員が 少年院に その旨 連絡するらしく、実際に行く
と、院長が 「お待ちしていました」と ニコニコ顔で 迎えてくれ
る。聞くと 「他の裁判官は ほとんど見えないのが 残念だ」とのこ
と。少年から 各裁判官に 「来てください」との手紙を 出させた
らどうかと 水を向けるが、「そんな失礼なことは:・」と渋る。

 少年の 更生のために 役立つなら 何でも 臆さずに 試みる 
べきだ。少年院に 眼らず、関係機関は、「他の機関に干渉する
なんて トンデモナイ」と 思い込んでいる。お互いの 守備範囲から
片手を 差し出して、隣同士 手を握り 合えば、随分 少年のために
なるのに、「摩擦」を おそれて、むしろ 守備範囲から 片手分 引っ
込んで、隣との聞に わざと「すき間」を 作っている。トラブル
回避の 「役人根性」だ。情けない。 (おしまい)



Posted by 伝兵衛 at 14:09│Comments(0)
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