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2011年10月01日

ライファーズ(終身刑受刑者)償いと回復の道標 7(その三)

(9月30日の続き)
ゲットーのクリスマス
映画「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」の撮影時。
2002年、LAのサウスセントラル。
クリスマス前の数日間、私と撮影クルーは、チャールズの
密着取材をした。

チャールズは、LAのアミティでスタッフをつとめていた
頃のことである。
アミティの施設は低所得者や生活保護受給者が多く暮らす
ゲットーに位置している。この近辺に暮らす子どもたちに
とってクリスマス・プレゼントとは、テレビドラマやアニメの
中の世界でしかない。そこで、チャールズと数名のレジ
デント等が提案し、アミティ全体で、クリスマス・プレゼントを
近隣に暮らす子どもたちに配ることになった。そして、企業に
電話をかけ、寄付を募る作業を数ケ月前から開始していた。
地元のおもちゃや菓子のメーカーなどを調べあげ、片っ端
から電話で打診する。
チャールズが言った。 「ここの二つの区画を合わせて100人
ぐらいの子どもがいる。俺たちも皆ゲットー生まれのゲットー
育ちだからわかるんだが、貧しくて、日常は暴力で溢れていて
、家庭も路上も学校も、どこもかしこも危険だらけ。だから
せめてクリスマスぐらいは、子どもたちがささやかな楽しみを
感じられるようにって思いついたんだ。」
映画「ライファーズ」のなかには、キリストの誕生を祝うクリス
マスと、受刑者の誕生日会を合わせたシーンが出てくるが、
彼らの多くは誕生日を祝ったこともなければ、生まれてきた
こと自体を肯定的に受け止めることもできずにいる。
受刑者一人一人に、それぞれの誕生に意味があるという
ことを確認させていく。レジデント同士で祝い合ったり、LAや
ツーソソの社会復帰施設からカードを送ったり。受刑者の
多くには子どもがいるが、彼らの誕生日やクリスマス等にも、
カードを書くことを勧め、アミティがプレゼントを代行で贈ったり
もする。彼らの家族関係は刑務所に服役する以前から断たれて
いる場合が多いため、こうしたきめ細やかなサポートをする
ことによって、家族関係の修復を、刑務所の中から行おうと
しているのだ。その他、映画に登場するクリスマスのディナー
も、服役体験のある元受刑者であるスタッフが提案して始まった
贈り物だといえるし、また、そこで振る舞われる食事の中には、
事情を説明して寄付してもらった品々も含まれている。社会との
つながりを刑務所内で作りだし、外とのつながりを育くむ。
そしてレジデントらが社会復帰した後には、彼らが今度は
変容のエージェントとなって、外の世界で実践していく。「犯罪には
厳罰を!」と1970年代後半から厳罰化をとってきた米国の
犯罪政策とは対局にあるアプローチである。


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Posted by 伝兵衛 at 13:33│Comments(0)薬物依存症
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