2011年08月28日
ライファーズ 償いと回復の道標 6(そのニ)
LAサウス・セントラル
坂上 香(さかがみ かおり)津田塾大 准教授。
月刊「みすず」2011年8月号 p.54~65から抜粋。
(前のカキコミの続き)
◯ゲットーのオアシス
LA(ロサンジェルス)のサウス・セントラル地区。
ゲットーやギャングの代名詞として知られるこの地区に、
坂上 香(さかがみ かおり)津田塾大 准教授。
月刊「みすず」2011年8月号 p.54~65から抜粋。
(前のカキコミの続き)
◯ゲットーのオアシス
LA(ロサンジェルス)のサウス・セントラル地区。
ゲットーやギャングの代名詞として知られるこの地区に、
2000年、TCのアミティは、釈放直後の元受刑者を対象と
した社会復帰施設をオープンした。この地区には、
仮釈放や保護観察期間中の受刑者が最も集中している。
開設にあたって創設者のナヤ・アーピターは、住環境に
こだわった。刑務所という隔絶された場所から戻ってくる
彼らが、社会に歓迎されている、そこに居てもいい、と
感じられる場を確保することが重要だと考えているから
である。それは、元受刑者で、かつてシナノンというTCに
自らの居場所を見つけた、ナヤ自身の体験に基づいていた。
刑務所とも、施設の外の世界ともまるで別世界の
オアシスが、そこには、確実に存在していた。
カリフオルニア全土の刑務所から出所したばかりの
元男性受刑者およそ100名が、共同生活を送っていた
。彼らの大半が、サウス・セントラル、もしくは別のゲットーの
出身者であり、元ギャングのメンバーだった。グループで
語り合うというスタイルは、アミティの他の施設と変わりは
ないが、ここでは大半が、刑務所から施設に直行するため、
出所直後の彼らの状況や心理状態に、より配慮した
プログラムとなっている。
した社会復帰施設をオープンした。この地区には、
仮釈放や保護観察期間中の受刑者が最も集中している。
開設にあたって創設者のナヤ・アーピターは、住環境に
こだわった。刑務所という隔絶された場所から戻ってくる
彼らが、社会に歓迎されている、そこに居てもいい、と
感じられる場を確保することが重要だと考えているから
である。それは、元受刑者で、かつてシナノンというTCに
自らの居場所を見つけた、ナヤ自身の体験に基づいていた。
刑務所とも、施設の外の世界ともまるで別世界の
オアシスが、そこには、確実に存在していた。
カリフオルニア全土の刑務所から出所したばかりの
元男性受刑者およそ100名が、共同生活を送っていた
。彼らの大半が、サウス・セントラル、もしくは別のゲットーの
出身者であり、元ギャングのメンバーだった。グループで
語り合うというスタイルは、アミティの他の施設と変わりは
ないが、ここでは大半が、刑務所から施設に直行するため、
出所直後の彼らの状況や心理状態に、より配慮した
プログラムとなっている。
Posted by 伝兵衛 at 07:48│Comments(0)
│薬物依存症
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