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2011年08月27日

ライファーズ 償いと回復の道標 6(その一)

LAサウス・セントラル

坂上 香(さかがみ かおり)津田塾大 准教授、
映画監督。

月刊「みすず」2011年8月号 p.54~65から抜粋。本文は 
買って読んでください。315円。
1年ほど経ったら この連載は 本になると思います。
★ 先日、奈良ダルクが 講師として招いたナヤ・アービターさんが 
開設した社会復帰施設について です。数回に分けてカキコミます。★

◯仮釈放審議の末に
サンディエゴのドノパン刑務所の一室で、ライファーズ(無期刑受刑者

もしくは絶対終身刑受刑者)の一人レイエス・オロスコの仮釈放を
めぐる審議会が行われていた。
レイエス本人に証言の機会が与えられた。
殺すという取り返しのつかない方法ではない選択肢があった
はずだと今は思えること。TC(治療共同体、回復共同体)の
仲間に支えられての現在であり、出所後は、TCを通して
受刑者の支援をしたいと考えていること。などをレイエスは述べた。
そして最後に、釈放を考慮してくれるように訴えた。
しかし、検察官は 郡の住民を代表して、受刑者の仮釈放に
強く反対すると述べた。
最後は被害者遺族の証言だ。遺族の「一生釈放すべきではない」
という怒りのこもった強い声が繰り返し響いた。

全てを否定されたレイエス、市民の代表として仮釈放を却下
すると宣言した検察官、二十数年間も行き場のない怒りを
抱き続けてきた遺族、いずれに対してもいたたまれない
気持ちで一杯だった。
なかでも、遺族の怒りには圧倒された。あれだけの怒りを抱えて
数十年間生き続けるのは、どれほど苦しいことだろうかと。
遺された者に必要なのは、事件から数十年後も加害者を
断罪し続ける場なのだろうか? むしろ、レイエスがアミティを
通して変容を遂げられたように、遺族にとっても、被害を少し
ずつ乗り越え、変容していける場が必要なのではないか? 
ロビーのソファに腰をかけ、そんなことを私は撮影クルー
と話し合っていた。

審議委員が決定の文書を読み上げた。
レイエスの仮釈放の申立ては却下された。
ライファーズ 償いと回復の道標 6(その一)


Posted by 伝兵衛 at 17:55│Comments(0)
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