QRコード
QRCODE

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 4人
プロフィール
伝兵衛
伝兵衛
オーナーへメッセージ

2007年07月06日

アルコールと暮らす、アルコールと闘う

★ 中学の時から 酒に煙草を 盛大に やっていれば 身体は
じきに ガタガタになる。
小さい雑誌に でていた記事を 引用させて いただきます。
本当は 著作権法違反だと 思います。

★アルコール依存症者との 約束は しばしば 裏切られるが
依存症者本人の意志を 無視した「手術」や 「治療」は 別の
害を生じさせていた。
今回は 本人の意志を重んじた運動例を とりあげ 本人の意志が
なぜ 重要なのか どう扱うべきなのかを 考えよう。
・・・中略・・・

◇意志と責任を求めた、健康被害減少プログラム

 本人の意志を重んじた、しかし常識的にみると思いがけ
ないプログラムが、アるコールや薬物への依存症に対して
提案されている。これを、健康被害減少プログラムという。

これは、薬物を断つことを求めずに、薬物による健康被害を
減らすことをめざそうとするものである。たとえば、
注射器の使い回しは病気感染の原因となるので、講習会を
行い清潔な注射針を十分に与え、社会復帰のためのプログラムを
提供する。あるいは、「より安全な」薬物を免許のある店では
使用できるようにする。薬物を非合法化すれば、闇組織が活躍し、
暴利をむさぼる(映画『アンタッチャブル』に描かれた
シカゴマフィアの世界である)。だから合法化し、安全な方法で
用いるよう指導と支援を行うのである。

 驚かれるかも知れないが、オランダではこのプログラム
が実際に行われ、コーヒーショップで大麻も吸うことがで
きる。オランダでは強度の薬物と軽度の薬物が区別されて
おり、後者は個人の責任で合法である。この方法は近年強
く批判され、見直しの対象となっている。

 これはオランダという異国だけの話ではない。「薬物」
とあるところに「アルコール」を代人すれば、私たちの社
会におけるアルコールに対する態度は、健康被害減少プロ
グラムの一例に他ならないことに気づかれるだろう。アル
コールは比較的軽度の薬物と見なされ、社交上の効用も認
められ、免許を持つ店で売られる。私たちの社会は、これ
までになかったほど「本人の意志」を尊重する社会なのだ。

◇飲めないときも楽しく

 警視庁や酒害対策団体が普及しようとしている「指定運
転手プログラム」をご存じだろうか。仲間と飲みに出ると
き、運転手役を決め、飲まぬよう飲ませぬようにすること
だ。店によっては首から札をかけるなど、さまざまな工夫
がある。
ベルギーではなぜか「指定運転手」という無粋な
言い方ではなく、「ボブ」と呼ばれる。「今日のボブは誰
だ?」「オレだ~」「拍手~純ちゃんよろしく~!」という
ように、まるで誕生パーティのように。飲む人も飲まない
人も(それなりに)楽しませるこんな呼び名を、いったい
誰が考えたのだろう。
このプログラムは、デンマーク、フランス、ギリシャ、
アイルランド、ルクセンブルク、オランダ、スペインなど、
EU諸国にて取り入れられている。

 ここから何を学ぶか。周囲の人々は、本人の意志を尊重
するが、飲むためならどんな理屈でも作る本人の「ずる
さ」には目をふさがないことがまず必要だ。妻が泣くから
と酒を断った大酒飲みが、妻が泣くから再飲酒するという
のはままあることなのだから。

宗教者や博愛主義者が陥りがちな両極端をさける。
全く信じないのではなく、盲信を愛と誤解するのでもなく、
その中道をとって、しっかり観察し続けなければならない。
本人がまだ意志をもつことができる健康状態なら、
飲まないという意志を楽しませるのがよい。
無味乾燥な忍耐より仲間と楽しむことにしてしま
うのがよい。
 さて、最終回は、当事者による自助団体の創設やその影
響・限界などについて述べる予定である。
                             
葛西健太 かさい・けんた▼66生まれ。宗教情報センター
研究員。博士(文学)。

「春秋」2007年 7月号から 引用。



Posted by 伝兵衛 at 12:50│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。