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2009年10月24日

薬物依存・矯正施設より長期の治療を

松本俊彦 国立精神・神経センター精神保健研究所室長

朝日新聞2009年10月22日 オピニオン欄
から抜粋:

 刑務所や留置場で一定期間、規則正しい生活を
して、体内から薬物を仮けば、みんな顔色がよくなる。
家族も「もう治った」と安心する。
 ところが、依存者は再び目の前に楽物を置かれると、
全身から汗が出て、落ち善かなくなる。悲惨だった
過去の記憶は忘れても、体が快感を覚えている。
これが依存症だ。
 薬物依存が愛情や罰、暴力で治ると思うのは誤りだ。
 依存者は、薬物の使用を隠すため、他人にうそを
つくと同時に、「これで最後」と自分をも偽り、
薬物を使い続ける。使用直後に感じる「脳の酔い」
ではなく、この「心の酔い」から回復しなければ、
本当の依存症の回復につながらない。そのためには、
長期間のリハビリで生き方そのものを変える必要がある。
薬物依存症からの回復において、刑務所など矯正施設
の果たす役割りをすべて否定するわけではない。
しかし「犯罪者」としてだけでなく、「病人」として
の視点を持って薬物依存者と接する姿勢が重要だ。
米国では、薬物依存者を刑務所に収容せず、裁判所が
通院命令を出し、1年半ほど通院させる場合がある。
その方が再犯率が下がるとも言われている。

 一般的に、薬物に手を出しやすい状況は HALT
(Hungry=空腹、Angry=怒り、Lonely=孤独、Tired=疲労)
と言われている。
医師は患者と向き合い、どんな環境が薬物依存に
つながるのか、一緒に分析して、危険を避けるべきだ。
 国内の支援状況を見ると、民間の薬物依存症
回復施設「ダルク」などが活動する一方、医療は
遅れている。専門病院は10に満たない。薬物依存は
犯罪だという医師側の偏見もいまだに根強い。
 薬物依存の再犯率が高いのは、治療サービスを
十分に提供できていない国側の責任もある。
依存症治療は「貯金の出来ない治療」とも呼ばれ、
継続的な取り組みが必要だ。
 数少ない専門病院に入院じても、自宅から遠ければ、
退院後の通院も難しい。だからこそ、治療を行う
医療機関や専門家はもっと地域で身近な存在と
ならなければいけない。



Posted by 伝兵衛 at 16:48│Comments(0)
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