2020年06月06日
「新宿二丁目」新潮新書
伏見憲明 著、2019年、270p.以下は この本
からの抜粋:
「東京レインボー祭り」は2000年に新宿二丁目
振興会によって催されていて、夏の風物詩とし
て定着した。
二丁目を”ゲイタウン”というのは もはや適切
でない。二丁目は現在、繁華街・住宅地・商業
地でもあり、さまざまな思いを抱えて来るひと
びとの”コミュニティ"にもなっている。
二丁目にある太宗寺では 毎年七月に盆踊り
が催される。主催は新宿二丁目町会だが、
そこには いろんな人々が参加する。ただ、見
知らぬもの同士が あえて仲良く手を取り合う
わけでもなく、とりたてて親しく振舞う様子でも
ない。これが「多様性」というものの いちばん
美しい間合いじゃないかと筆者は言う。無理に
近しくなることも ないし、かと言って毛嫌い
することもない。....よそ者たちが たどり着
く街が長い時間をかけ、その経験によって
培ってきた知恵なのかもしれない と著者は
言う。

Posted by 伝兵衛 at 17:53│Comments(0)
│性少数派
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