2019年11月05日
「新宿二丁目」伏見憲明 著
新潮新書、820円。
月刊 中央公論 2019年11月号、p.236~237
の書評, 評者は 大塚ひかり。
から抜粋。
新宿二丁目にはゲイバー、レズビアンバー、
女装系のバーなど 計400軒以上の店がある。
二丁目と文芸の深い関係が 本書で示される。
大正11年、新宿遊郭が誕生。戦後の赤線廃止を
経て、ゲイバーが進出する。そしてこの街に
美輪明宏、三島由紀夫、乙羽信子、ロラン・
バルトなど、文学や芸能の人々が集まってく
る。
二丁目に吸い寄せられて来るのは 性的少数派
だけではない。著者は二丁目の特徴として
多様性を挙げる。
太宗寺は二丁目の中心にあり、毎年7月に催さ
れる盆踊りには 住民はもとより、ゲイバーに
来た客、サラリーマン等、雑多な人たちが
集まる。
著者は ゲイタウンというのは二丁目の一つの
性格に過ぎないとして、その多様性を強調する。

Posted by 伝兵衛 at 17:36│Comments(0)
│性少数派
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