薬物依存症・性的少数派・少年非行

ゴテスツェル女子刑務所を取材した：
朝5時45分に起床の合図が拡声器から流れる。刑務官は全ての
房の鍵をあけ、受刑者全員がブジに夜を過したかどうか
確認する。その後　受刑者はトイレに行き、服を着て、食事をする。
Ariane(35歳）は2年間　服役している。そのうち半年は未決勾留
だった。未決勾留の人は労働しない。「働けて嬉しい。お金も
稼げるし、何かすることがあって　独房から出られるから」と
彼女は言う。しかしドイツの刑務所で　就労は義務である。
7時に刑務官は　受刑者を仕事場に連れてくる。労働は
7時10分に始まる。正午の休みまでの間に２回　短い煙草
休憩がある。昼に受刑者は２回に分けて　それぞれ４０分の
休憩をする。３時に仕事は終わる。それから　１時間　受刑者は
中庭で過ごしていい。６時に夕食になる。夜９時に受刑者は
部屋に戻る。信頼できると認められた人は　他の受刑者と
一緒に居住ユニットで生活する。そこでは　部屋に鍵を掛け
られる時刻が少し遅い。
ここはバーデン・ヴュルテンベルク州　唯一の女子刑務所である。
建物は昔　修道院だった。約280人の受刑者がいる。約200人は
労働に就き、他の人は未決囚か、病気か　年金を受ける年齢に
なっているかだ。スリから殺人犯まで　16～85歳の人がいる。
約半数は　藥物犯罪で、アリアーネと同じくらいの年齢だ。
アリアーネの経歴は　他の受刑者にも　ほぼ共通で、受刑者の
典型的経歴と言える。Hauptschule(5～9年制小中学校）を出た
あとに　妊娠し、3人の子どもを生んだ。アリアーネは職業教育を
受けていない。生活保護を受けていた。そのうちに詐欺で
54ヶ月の懲役刑をうけた。
刑の執行目的は　将来、社会的責任をもって、犯罪を犯さない
生活をすることである。
（つづく）
下記サイトから：
http://www.zeit.de/karriere/2014-04/frauengefaengnis-arbeit-alltag