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伝兵衛
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2007年12月29日

ある乳児院・児童養護施設出身者の生活/社会復帰へ

ビッグイッシュー・社会との「絆」自ら回復

明日へのセーフティネット 第3部
再生の手がかり (4)

産経新聞2007年12月28日

 ホームレスの人たちが販売員と
なって路上で「ビッグイシュー」と
いう雑誌を売る事業がある。社会復帰を自らの
力で成し遂げてもらうことに主眼を置いた
取り組みだ。

 販売員が1冊300円の雑誌を仕入れ、
売れば160円が販売員の収入になる。現在
の一日の平均販売冊数は1人20~25冊。
立ちっぱなしの販売作業は楽ではないが
1日20冊販売すれば、野宿ではなく、屋根の
あるところで眠る目途が立つ。

 彼らが売る「ビッグイシュー日本版」は、
今年9月に発刊4周年を迎えた。国内では
大阪が創刊の地で、12都府県で販売するまでに
なっている。これまで669人が販売者に登録、
58人が再就職するなどして自立している。50歳代
が多いが最近は若い販売員も増えている。

 販売員の石田誠さん(35)の持ち場は、大阪市
都島区の京阪京橋駅だ。
11月のある日、小ぎれいな格好をした40歳前後の
女性が石田さんに近寄り、「私、こんな服を着て、
普通に見えるかもしれないけど、心はぼろぼろ
なのよ」。雑誌の代金300円を払って、
「雑誌はいらない」と言う。
  「とにかく持って帰って読んでください。
それでよかったら、また貿ってください」。石
田さんは押しつけるように雑誌を渡し、送り出した。
  「ここに立っていると本当にいろいろな人と
会います」。毎週のようにおにぎりを差し入れ
てくれる中年女性がいる。「若いのにこんな仕事
ではだめだ」と説教されることもある。サラ
リーマンのほとんどは無関心だ。

 石田さんは、左半身にまひが残る障害を持って
生まれ、生後まもなく名古屋市内の児童養護
施設に預けられた。母親の顔は知らない。15歳
で施設を出て牧場に就職した。その後、誘われ
て就職した帯t製造会社で約10年働いたが、
人間関係に悩み大阪に来た。ビッグイシュー販売
員になるのは2度目。4年前、仕事を紹介されて
一度卒業したが、3年半で戻ってきた。「この仕事
は、ホームレスと普通に働く人の中間。でも雑誌を
売っていれば、働いている、生きているという実感
がある」と話してくれた。

11月19日、石田さんは、貯金と先輩から借りた
1万円を元手に、市内で月3万円のアパートに住み
始め、路上生活から再び 「仮卒業」した。「仕事と
暮らしの拠点の両方があって初めて自立だと思います。
なんでもいいから、次の仕事を見つけたい。苦しく
ても今度はしがみつきたい」。実はいま、好きな人
がいる。

 ロンドンで最初にこの事業を立ち上げたジョン・
バード氏は、その理念を「人々が政府からの援助
を受けるのは、まるで最悪のホテルにチェックイン
するようなものだ。政府の限界は皆に同じように
与えるということ。それによっていくらかの
人々を助けることができるが、ほとんどの人々は
同じ所にとどまるか、より悪い状態におちて
しまう。そして自分に責任を持てない人間
をつくり出す」と説明している。

 ビッグイシュー日本版の佐野章二代表は「雑誌を
売り始めて1週間続けると顔つきが変わる。1ヵ月
で服装が変わる。半年で販売員になる。1年も続く
と他の仕事にも変わっていける。お客さんとのやり
とりで、社会とのつながりを回復する効果は大きい」
と事業の果たす役割を話す。

 大阪・キタの阪神百貨店前、歩道橋を担当する
販売員で元司書の濱田進さん(56)は「いったん
売り場に立った以上、われわれは販売店主なんです。
最初の1冊が売れるまでいつも不安ですが、常連
さんもつくようになって、世間は捨てたもんじゃな
いって思えるようになりました」と語った。

 自立とは、「自らの力で生活を立てているという
『自覚』と『誇り』」。そんな信念に基づくビッグ
イシューの挑戦は、自分自身のなかに「心のセーフティ
ネット」を構築し直してもらうという取り組みと
いえるかもしれない。




Posted by 伝兵衛 at 14:52│Comments(2)
この記事へのコメント
私も、街角で見かけるたびに買っています。『ビッグイシュー』は、なかなか内容も充実した雑誌ですし、バックナンバーも持って売っているので、見せてもらって好みの号を買うこともできますよ。皆さんも、もし見かけたら、ぜひお買い求めくださいね。
Posted by 珠 at 2008年01月01日 23:47
珠さまコメントありがとうございます。
ビッグイッシューは和歌山市で売っているとしたら、
二つの駅で だろうと思いますが まだ売り人を
見かけません。
大阪では売っていて、ハンブルク大から大阪市大へ
来ていた留学生が 見せてくれたのを思い出します。
矢井田ナントカ?という大阪の歌手のインタビューが
でている号でした。彼は この歌手の追っかけをして
日本全国の地名を覚えたと 言うておりました。
Posted by jtw/kjgd at 2008年01月02日 07:39
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