薬物依存症・性的少数派・少年非行

10. レオーニはバイブレータも買ったが、捨てた。
医者へも行った。「何も足りないことはない。ゆったり　
しなさい。ろうそくに火をつけたりしなさい」と言われた。
数人の女性の友達に訊いてみた。「練習すれば　
うまくなる」と言われた。
母親・祖母・祖父にも訊いたが　結局　答えをくれる
よりも、質問されることが多かった。
レオーニは「無性フォーラム」にカキコミした：「27歳、
ベルリンに住んでいます。知り合いたいです。煙草
すいます。ダンスがすきですが、今は家に　こもって、
何時間も本を読んでいます。もし同じような生活をして
いて　興味のある方は連絡ください。」
誰からも返事は　なかった。
髪を青く染め、入墨もいれているレオーニは　他の
人と同じように　無性の人に偏見をもっていると　
自分で言う。
11.　レオーニは　男と知り合った。彼に　自分は
無性だと打ち明けた。ベッドに入っても　また同じ
ことを　繰り返し言った。
別の男とも知り合ったが　その子も彼女の言う
ことを信じなかった。
12.　レオーニは27歳になった。無性の人のグループへ
行こうと思う。一度　ホルモンの検査をうけたい。
自分は誰なのか？　なぜ他の人たちと　こんなに違うのか？
13.　時々　小さい波は　来る。波は　下の方から　
からだを通り抜ける。小さい波をつかまえようと
するのだが、たいていの波は行ってしまう。しかし
　ひょっとしたらの話しだけれど、すべてを失った
わけではないのだ。
下記サイトから：
http://www.welt.de/vermischtes/article119591949/Die-junge-Frau-die-keine-Erregung-empfindet.html

写真 by SACHI