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伝兵衛
伝兵衛
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2007年10月18日

薬物依存者リハビリ施設ダルク@井垣康弘弁護士

産経新聞 2007年10月17日 夕刊
連載 君たちのために 井垣康弘著
「薬物依存者への治療」

薬物(覚醒剤など)依存者のリハビリ施設「ダルク」の宣伝
をしたい。2回に分けて書く。 

覚醒剤使用は犯罪である以前に強固な「病気」であるようだ。
医学的治療も一部必要であるが、心理的治療が最も肝要で
ある。
 その方法として、「仲聞との話し合い」が決定的に大切であ
り、大きな成果を上げていることを知った。見学に行くと(誰
でも行けます)、3つのことに驚く。

 「ここまで 率直に自分の弱点を語れるのか」 
「ここまで トコトン、他人の話に真剣に耳を傾け続けられるのか」 
「ここまで 人は平等であり得るのか(今日から断薬を始める人も、
二十何年クリーンでいる人も、今日一日頑張ろうということで全く平
等だ、と皆が当然のように思っている)」ー の3つだ。

 覚醒剤の自己使用は、私が子どものころは合法的だった。
小学校の近くに住んでいた「ヒロボン(覚醒剤)中毒のお兄さ
ん」が絵描きで、目の前で馬の絵を描いて小学生にくれるの
で、人気者だった。私ももらった。

 覚醒剤の自己使用が「犯罪」とされた後、その処罰は「厳罰
化」の一途をたどっている。

 今、初犯は懲役1年6月・執行猶予3年だが、ほとんどの人が、
再犯する。執行猶予になった後、見つからないため
の工夫をするので、捕まる比率は100%ではないが、
「気の毒かどうかはともかく」様々な機会に発覚する。
交通事故の被害者になったときなどが典型的
である。そして、執行猶予中の再犯ということで、今度は、
懲役2年の実刑になるのだそうだ。前の執行猶予も
取り消しになるから、合わせて3年半刑務所に入る。

 3年半は辛かろう。子どもが中学生なら入学から卒業までの
間である。本人以上に、父母や妻子は辛い。家庭が崩壊してし
まうことも多い。しかし、懸命に本人の応援をしてくれる家族
もいる。弁護士になって、「息子にそこまで裏切られ、金銭的
にも精神的にも踏みにじられ、家族も崩壊しかかっているの
に、まだ支援できるのですか」と驚くが、「わが子ですから」
とキッパリ言う。親の愛に心底感心する。何とかしてあげたい
と思う。

 30年前、前橋地裁で刑事裁判担当だったころの話だが、その
ころ初犯は大体懲役6月・執行猶予2年が相場だった。執行猶
予中の再犯(再使用)の場合、懲役8月・執行猶予3年・
付保護観察程度がむしろ普通であった。ただし、事案によって
は実刑ということもあり、その選別が悩ましかった。月曜日に
判決予定の事件について、煩悶していた。

 悩みながら散歩に出かけたら、何と当該被告人(30歳くら
いの男性)が経営する店舗(小売店・お肉屋さん)の前を通り
掛かった。保釈中であったが、私は、被告人は実刑・収監を予
測して店舗を閉めて「悶々」としているものと思い込んでい
た。しかし、目にした光景は、全然別だった。  
(続く来週に)

★16日に 県庁主催 セルフヘルプ交流会で
和歌山ダルクの方に お会いしました。
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Posted by 伝兵衛 at 09:50│Comments(0)
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