2012年02月06日
「霊」・「霊性」とは
ダルクはAAから生まれたためか、「霊的な」とか「スピリチュアルな」
というコトバが よく使われます。
下記は「霊性」「霊」についてです。よく分かりませんが
読まないよりは いいかと思って読みました。
出所は 若松英輔、”いま、「生きがいについて」を読む”、
月刊みすず 2011年12月号 p14~27.
上記の記事に引用されている もう一つの本は:近藤宏一、
闇を光に--ハンセン病をいきて。みすず書房、2520円。
「生きがいについて」で神谷美恵子は「宗教」の原型である
「原宗教」ともいうべき実在に触れる。
「精神化された宗教」と彼女が書くときの「精神化」は
spiritualisation(仏)あるいは spiritualization(英)の訳語で
ある。この言葉にどのような光景を見るかで、この著作の
もつ意味と深みに大きな差異が生じる。
この術語は、もちろんspiritすなわち「霊」に由来し、「霊性」を
意味するspiritualityと隣接する。ここでの「霊」とは、人間に
おける存在の根源性であり、超越と世界をつなぐ場でもある。
「霊」は身体と魂を包み込む。また、「霊性」とは、現実界の
彼方に真実在を希求する衝動であり、本能の表出である。
この訳語はむしろ「霊化」あるいは「霊性化」と訳す方が、
彼女が用いている本来の語意に近い。鈴木大拙ならば
そう訳したに違いない。「精神化された宗教」を「霊性化
された宗教」と訳しなおしてみる。風景は一変するだろう。
人は、「霊」によって「生きる」存在である。その事実は
肉体の滅びに侵されない。霊性的世界において、死は、
消滅ではなく新生を意味する。そこは死者の国でもある。
死者とは、霊性的世界からの使者の異名でもある。
「生きがいを失ったひとに対して新しい生存目標をもたらして
くれるものは、何にせよ、だれにせよ、天来の使者の
ようなものである」と神谷は書いている。
★上記の記事に「魂」というのも出てきます。
spirit を 辞書で引くと「しばしば”肉体””精神”との対比的な意味を含む.soul.」
soul は「肉体に宿るが 肉体を離れても存在し、死後も生き続けると考えられる.人のspirit.」
こういう具合に 辞書を引いても 堂々巡りになることも あります。
soul music もあるし spiritual というと黒人霊歌だし 似たようなコトバです。
写真 by SACHI
というコトバが よく使われます。
下記は「霊性」「霊」についてです。よく分かりませんが
読まないよりは いいかと思って読みました。
出所は 若松英輔、”いま、「生きがいについて」を読む”、
月刊みすず 2011年12月号 p14~27.
上記の記事に引用されている もう一つの本は:近藤宏一、
闇を光に--ハンセン病をいきて。みすず書房、2520円。
「生きがいについて」で神谷美恵子は「宗教」の原型である
「原宗教」ともいうべき実在に触れる。
「精神化された宗教」と彼女が書くときの「精神化」は
spiritualisation(仏)あるいは spiritualization(英)の訳語で
ある。この言葉にどのような光景を見るかで、この著作の
もつ意味と深みに大きな差異が生じる。
この術語は、もちろんspiritすなわち「霊」に由来し、「霊性」を
意味するspiritualityと隣接する。ここでの「霊」とは、人間に
おける存在の根源性であり、超越と世界をつなぐ場でもある。
「霊」は身体と魂を包み込む。また、「霊性」とは、現実界の
彼方に真実在を希求する衝動であり、本能の表出である。
この訳語はむしろ「霊化」あるいは「霊性化」と訳す方が、
彼女が用いている本来の語意に近い。鈴木大拙ならば
そう訳したに違いない。「精神化された宗教」を「霊性化
された宗教」と訳しなおしてみる。風景は一変するだろう。
人は、「霊」によって「生きる」存在である。その事実は
肉体の滅びに侵されない。霊性的世界において、死は、
消滅ではなく新生を意味する。そこは死者の国でもある。
死者とは、霊性的世界からの使者の異名でもある。
「生きがいを失ったひとに対して新しい生存目標をもたらして
くれるものは、何にせよ、だれにせよ、天来の使者の
ようなものである」と神谷は書いている。
★上記の記事に「魂」というのも出てきます。
spirit を 辞書で引くと「しばしば”肉体””精神”との対比的な意味を含む.soul.」
soul は「肉体に宿るが 肉体を離れても存在し、死後も生き続けると考えられる.人のspirit.」
こういう具合に 辞書を引いても 堂々巡りになることも あります。
soul music もあるし spiritual というと黒人霊歌だし 似たようなコトバです。
写真 by SACHI
Posted by 伝兵衛 at 14:16│Comments(0)
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