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伝兵衛
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2011年10月04日

ライファーズ(終身刑受刑者)償いと回復の道標 7(その五)

修復的な対話の場

 ワシらカマ(釜ヶ崎)におるもんは、故郷に帰れん身じゃろう。
悪さばかりしとったわけやから、仕方ないっちゃあ仕方ないわな。
クサい飯食ったもんもおるしな。せやけど、何事もうまくいかん
のは、社会のせいやと どっか責任逃れしてきたところもある。
で、ここではいろんな人に世話になるわな。助けてもらったり、
ここがアカンと正直に言ってもらったりするやろ。

ワシはアル中やねんけど、友達から「治療受けないとアカン。
行かへんやったら もう来るな」言われて、クリニックに行くように
なった。そこでグループに参加するようになった。最初は「アホらし」
思ったけど、騙された思って酒飲むのやめてみたんや。しばらく
したら、シラフでも楽しいと思えるようになってきた。酒やってた
時には気づかんかったことに、気づくようにもなった。たとえば、
ぎょうさん人傷つけてきとったこととか、まともに生きられんのを
学歴のせいにしとったこととか。見方が変わったんやな。そしたら、
人との関係も変わった。故郷には今さら戻れんかもしれんが、
それと代わる何かをここで得とるというか。それにな、人の世話に
なるだけやなくて、カマを訪れる若者とか外人さんを案内したり
するようになったりして、感謝されるようにもなった。カマの
イメージが変わったって。そういうのが「修復的司法」やと思うで。 
釜ケ崎の労働者のぼる

2011年2月、著者が関わる津田塾大学ソーシャル・メディ ア・
センターは、大阪西成区の釜ヶ崎にあるコミュニティ・メディア
団体のカマン・メディア・センターで、「修復的司法とアート」の
ワークショップを行った。カマンでは事前に「修復的司法」について
の 勉強会を行っており、通りがかりの人から「修復的司法って
何やねん?」と聞かれた際に、参加者の一人である常連の
労働者がこのように答えた。

 「修復的司法(Restorative Justice)」とは、非行や犯罪を、
従来の刑法に従って「国に対する侵害」と見なすのではなく、
「人や人間関係に対する損害」と捉える発想であり、その発想を
使った実践のことである。事件が起こると、被害者、加害者、
影響を受けたコミュニティの三者が集い、対話を通して、
修復を試みていく。

北米のネイティブアメリカン、ニュージーランドのマオリ等先住民
による古来の問題解決法にヒントを得ている。
修復的司法の提唱者の一人ハワード・ゼアは、修復的司法は、
もはや単なる犯罪や悪事への対応策ではなく、人生全般に
対するアプローチであり、生き方そのものだという。
 私は1999年に、この修復的司法の実践例をテレピ番組で
紹介した。当時、ミネソタ州のレッドウィングにある少年院では、
この修復的司法プログラムを始めたばかりだった。

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Posted by 伝兵衛 at 13:51│Comments(0)薬物依存症
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