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2009年10月04日

薬物汚染の原点は国策にあり・内田樹

薬物汚染の原点は国策にあり・内田樹
中央公論2009年10月号p.20~21.
から抜粋。本文は買って読んでください。

薬物使用が広がる歴史的条件について考える。
最初の大流行は戦後すぐのことだ。軍の所有して
いた大量の覚醒剤が市場に出回った。
メタンフェタミン、商品名ヒロポンは1941年に
大日本製薬から発売された。服用すると気分が
高揚し、一時的な全能感を得られた。元は前線の
兵士に処方された。
覚醒剤の開発・製造が戦時の国策によって推進された。

その次の流行期は60年代から70年代にかけて、
大麻・コカイン・ヘロインなどが米軍基地から
大量に流出したときだ。これもきっかけは戦争
だった。ベトナム戦争に従軍していた兵士は各種
麻薬を吸引していた。そして、薬物を携行して
休暇のために日本に来た。
当時の日本には米軍兵士を取り締まる権限も
意欲もなかった。ベトナム戦争を支援して
いたからだ。

薬物を作り、流通させることに、過去、日本
政府が暗黙のうちに関わってきた事実を忘れて
はならない。

私たちの社会の中枢部分は 久しく「次の四半期に
利益を出すため」や「中期目標の数値に達するため」
などに常に 浮き足立っており、長期的な制度の
安定と健全には 副次的な関心しか 示さなく
なった。彼らは「今がよければ、とりあえず
先のことは どうでもいい」と考えている。
その傾向はそのまま「短期的な快楽の代償に、
自身の健康を損ない、社会的信用を失うことが 
あっても気にしない」という薬物使用者の
構えに通じている。

「今がよければ、先のことはどうでもいい」
という考え方を「荘氏」は「朝三暮四」と呼んだ。
「このような考え方をする」のが 人間では
なく、猿であるという点に この古諺(こげん)
の痛烈な批評性は存する。
(うちだ たつき、仏文学者)

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Posted by 伝兵衛 at 20:04│Comments(0)薬物依存症
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