2015年05月15日
薬物依存症・治療進まず(日経新聞記事)
2015年5月11日(月)の社会面の記事から抜粋。
原文は図書館で見てください。
見出しは標記の通り。副見出しは「高い再犯率 拠点の整備急務」
◎刑務所を仮出所するなどして保護観察対象になった薬物依存者のうち、
専門の医療機関で治療を受けた人が全体の1割にも満たないことが10日、
法務省の調査でわかった。治療拠点や専門医らの不足が原因という。来年
に「刑の一部執行猶予制度」が導入されると、保護観察対象者が増える見
通しで、法務局は厚生労働省と連携し治療拠点の拡充などを急ぐ。
法務省が昨年4~12月、全国50力所の保護観察所を通じ、仮釈放中や
刑の執行猶予中の薬物依存者の実態を初調査した。
専門の医療機関で治療を受けていたのは東京都や北海道など26都道府県
の180人。青森や群馬など21県は「治療の受け入れ施設がない」などの
理由でゼロだった。
2013年に覚醒剤などの薬物依存者で保護観察対象となったのは
約4600入。そのうち専門的に治療が必要な人は数千人に上るとされ、
法務省は実際に治療を受けていた人は全体の1割にも満たないとみている。
薬物依存者の再犯率は高い。13年に覚せい剤取締法違反で検挙された約1万人
のうち、過去に同じ罪に問われた人の割合は63.8%で、一般刑法の罪に問われた
人の平均(29.7%)より30ポイント以上高かった。
法務省は、戻る場所のない出所者が一定期間生活する「更生保護施設」のうち
薬物依存者の治療に重点を置いた施設を今年度中に5ヶ所増やし15ヶ所にする。
厚労省も薬物依存症者のの専門治療ができる精神科病院を増やすため、
支援体制プログムの開発を急ぐ。
見出し:「一部執行猶予」制度開始へ。保護観察増える見通し。
◎薬物使用者や初めて刑務所に入る受刑者らが早めに出所することになる
「刑の一部執行猶予制度」が来年6月までに始まる。保護観察対象となる
薬物依存者が急増する見込みで、専門家は「再犯防止のためにも治療態勢の
拡充を急ぐ必要がある」と指摘する。
刑の一部執行猶予制度は、刑務所に初めて入る人か薬物使用の罪に問われた
人に対し、3年以下の懲役・禁錮判一決を言い渡す際、刑期の一部を刑務所で
服役させ、残りの期間の執行を猶予できる。猶予期間中は釈放され、社会で
更生を図ることになる。
国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長の松本俊彦医師は
「受け入れる医療機関の少なさが課題だ。薬物依存度の治療は手開かかかる
ため、医療機関側の負担が大きい」と指摘する。
原文は図書館で見てください。
見出しは標記の通り。副見出しは「高い再犯率 拠点の整備急務」
◎刑務所を仮出所するなどして保護観察対象になった薬物依存者のうち、
専門の医療機関で治療を受けた人が全体の1割にも満たないことが10日、
法務省の調査でわかった。治療拠点や専門医らの不足が原因という。来年
に「刑の一部執行猶予制度」が導入されると、保護観察対象者が増える見
通しで、法務局は厚生労働省と連携し治療拠点の拡充などを急ぐ。
法務省が昨年4~12月、全国50力所の保護観察所を通じ、仮釈放中や
刑の執行猶予中の薬物依存者の実態を初調査した。
専門の医療機関で治療を受けていたのは東京都や北海道など26都道府県
の180人。青森や群馬など21県は「治療の受け入れ施設がない」などの
理由でゼロだった。
2013年に覚醒剤などの薬物依存者で保護観察対象となったのは
約4600入。そのうち専門的に治療が必要な人は数千人に上るとされ、
法務省は実際に治療を受けていた人は全体の1割にも満たないとみている。
薬物依存者の再犯率は高い。13年に覚せい剤取締法違反で検挙された約1万人
のうち、過去に同じ罪に問われた人の割合は63.8%で、一般刑法の罪に問われた
人の平均(29.7%)より30ポイント以上高かった。
法務省は、戻る場所のない出所者が一定期間生活する「更生保護施設」のうち
薬物依存者の治療に重点を置いた施設を今年度中に5ヶ所増やし15ヶ所にする。
厚労省も薬物依存症者のの専門治療ができる精神科病院を増やすため、
支援体制プログムの開発を急ぐ。
見出し:「一部執行猶予」制度開始へ。保護観察増える見通し。
◎薬物使用者や初めて刑務所に入る受刑者らが早めに出所することになる
「刑の一部執行猶予制度」が来年6月までに始まる。保護観察対象となる
薬物依存者が急増する見込みで、専門家は「再犯防止のためにも治療態勢の
拡充を急ぐ必要がある」と指摘する。
刑の一部執行猶予制度は、刑務所に初めて入る人か薬物使用の罪に問われた
人に対し、3年以下の懲役・禁錮判一決を言い渡す際、刑期の一部を刑務所で
服役させ、残りの期間の執行を猶予できる。猶予期間中は釈放され、社会で
更生を図ることになる。
国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部長の松本俊彦医師は
「受け入れる医療機関の少なさが課題だ。薬物依存度の治療は手開かかかる
ため、医療機関側の負担が大きい」と指摘する。
Posted by 伝兵衛 at 20:57│Comments(0)
│薬物依存症回復支援
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