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伝兵衛
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2015年08月15日

少数派の悲哀・ピース又吉「火花」に見る

佐藤優、”修羅場の作法25.ピース又吉「火花」に見るマイノリティの悲哀”、
月刊 中央公論 2015年7月号、p.228~235.から抜粋:
マイノリティが抱えている修羅場を、マジョリティは理解できない。
マイノリティも、自らが感じている澱(おり)や襞(ひだ)を マジョリ
ティにも理解可能な言語で表現することができない。
神谷は、芸人としてお客の受けを計算して、豊胸手術をした。
この姿を見て、徳永の怒りが爆発する。神谷が性的マイノリ
ティに対して あまりに無自覚であることを 徳永は理屈で
まくし立て、非難する。
「火花」を精読すると、大多数の英国人がスコットランド人の
心情を、大多数の日本人が沖縄人の内的世界を なぜ
理解できないかが分かる。

  


Posted by 伝兵衛 at 16:41Comments(0)性少数派