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2015年03月13日

和歌山の薬物依存症の問題について

和歌山ダルク 和高 優紀
 薬物依存症者が、薬を止め続けて過ごしている場所は、病院・施設自助グループ
などが考えられます。稀に、依存症者の対処スキルを学びながら回復支援が
出来ておられるご家族のもとで過ごしている人も居ます。
和歌山県は薬事事犯が多い県ですが、残念ながら専門病院が在りません。
医療的な介入無くして回復は考えにくく、刑務所に行くケースが増えることが
懸念されます。医療的介入が必要な理由は、ダルクでご相談を受けても
シラフの状態で無いとコミュニケーションが取れず、具体的な治療のコーディ
ネートが出来ません。
そして、長年薬物が止まらない人の傾向は、薬物性精神障害だけでは
なく重複障害である事が問題となってきます。もともと精神障害を持って
いた為に脅迫的に連続使用する傾向が多い事が判明してまいりました。
解毒治療の後に明確になってくる症状のケアの道筋を作って、そこから
初期介入が始まり、意見書をもらい、薬物を使用していた土地から
離れて他県のダルクでの入寮治療を1年半程行なうのが通常です。
薬物を乱用していた事により、隠れていた精神障害が出てくると
入寮生活が続かず、再発してしまい、絶望的な結果となります。
医療的介入の在る無しによって、随分変わってしまいます。
又、和歌山県では回復者が率先して開設する自助グループの維持も
大変困難で、解毒治療されていない状態のメンバーの数が多くなり、
プログラムが維持出来ない状態が続き、何度かチャレンジはした
ものの、自助グループを閉鎖しなければならなくなりました。
この様な現状で、ダルクの出来る事は、乱用前の若い人達に対して
の予防教育と、刑務所・少年院に居る依存症者に対して治療の動機
付けに協力を継続する事と、他県のダルクで回復をして和歌山に
帰って来た仲間の回復維持の手助けに力を注ぐ事も重要かと思い
ます。
せっかく薬物をやめ続けても、使っていた場所に帰ってくると再発して
しまいます。治療の継続と維持にOBやOGの為の自助グループを
準備しました。又、病院が無い事は、ご家族にも過酷な状況となります。
やはり、頼れるのは仲間です。不安な日々を送られているご家族には、
是非家族会に足を運び、支えてくれる仲間を持つ事をお勧めしたい
です。毎月第1週目の金曜日の午後二時から四時まで、屋形町カトリック
教会の二階のお部屋をお借りして集まっています。(参加費1000円 
参加費は、茶菓・資料・会場費に充当)。
 和歌山ダルクは、恵まれない環境と条件の中で活動を続けて参りました。
活動費も応援して下さっている皆様の献金によるもので、人件費すら
ありません。人手不足も深刻です。しかし、わずかな希望を持ち続け、
続けさせていだいております。将来、専門の病院が出来て、再び
連携を取りながら回復支援が出来る日が来る事を信じて続けて
行きたいと願います。
以上 和歌山県精神保健福祉センターのニュースレター
「わかやま」2015年2月号から センターの許可を得て転載。
写真も このニュースレターからです:


  
タグ :和歌山県


Posted by 伝兵衛 at 16:19Comments(0)薬物依存症回復支援