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2009年12月14日

日本社会で薬物について何が問われているのか・石塚伸一

月刊「創」The Tsukuru 2009年11月号p28~35.
以下は この記事の抜粋。買って読んでください。

副題:洪水のような報道はなされても本質的な議論はなされていない。薬物問題に長年 取り組んできた石塚弁護士に日本と米国の薬物問題への取り組みの現状を聞いた。

石塚先生は 龍谷大学教授。弁護士。著書に「日本版ドラッグコート」日本評論社刊 ほか。

薬物防止には 第一次、二次、三次予防がある。
第一次予防は 一般市民の啓発活動で 覚醒剤を使ってはいけないと言うメッセージを発する。
第二次予防は 取り締まり。
第三次予防は 薬物を止められなくなっている人を治療して 使わないようにする。

薬物の使用には 乱用、依存、中毒の三段階がある。中毒の段階になると、幻聴や幻覚、フラッシュバックなどの精神症状がでてくるので 精神科の治療が必要。
乱用や依存の場合には 医者は 例えば 生理食塩水を体内に注入し、できるだけ早く薬物を体外に排泄することで解毒するくらいしか処置方法はない。

精神的依存性に対する特効薬はない。一度 依存症になると 治らない。治らないなら、依存のメカニズムを理解して、依存の程度を和らげたり、対象を他に移し替えたりする構造を作ればよい。
薬に依存している人が、仕事に依存するようになったり、グループワークに依存するようになれば、違法と言われないで済む。
物質に頼ったり、薬に頼るのではなく、同じ依存という病気をもった人たちが、互いに頼り合い、支えあう構造を創りだすのがNA(ナーコティック アノニマス)などのグループミーティングで、これが効果的だと言われている。

アルコール、シンナー、向精神薬なら、専門医や精神保健センターに相談できる。しかし 覚醒剤の場合は難しい。所持や使用が犯罪なので 相談すると逮捕されることもある。相談にいく場所がないこと、相談しずらいことが 治療を遅らせている側面もある。それが 覚醒剤の最大の問題です。

(ドラッグコートについては 記事を読んでください)

酒井法子さんのような女優さんが なぜ薬物をしたのでしょうか。多くのことを 失うことは分かっていたはずなのに。
損をするのが分かっていながら やめられないから病気なのです。
やり始めたのは なぜか、やめられなかったのは なぜか、というふうに問題を立て、その原因を明らかにし、今後、彼女が普通の生活に戻っているには どうすればいいのかと 考えれば、他の薬物依存症の人たちの回復にも 大いに役に立ちます。
それなのに芸能界から追放しろとか、厳しく処罰しろとか、そんな ことばかり言っている。みんな 薬物問題を真剣に考えていないからです。
  


Posted by 伝兵衛 at 12:54Comments(0)薬物依存症