QRコード
QRCODE

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 4人
プロフィール
伝兵衛
伝兵衛
オーナーへメッセージ

2009年04月09日

「ジコチュー」って何?裁判官の苦悩・井垣康弘

君たちのために 産経新聞 連載

2009年4月6日 夕刊から 抜粋。
4月から 月曜に変わりました。
買って読んでください。

審判で少年に、少年院に送る理由(育て直しをしなければ
ならない深刻な課題がいくつかあること)をかみ砕いて
説明し、納得まではともかく、理解はさせたいと
ころであるが、これがなかなか難しい。
    
 それは、裁判官に心理学・教育学・社会学などの
専門的知識が皆無であることに起因する。
  何が分からないかといえば、言葉の意味一つから
よく分からない。例えば、「自己中心性が強い」
 (「ジコチュー」ともいわれる)という表現。

 ともあれ、具体例がたくさん提示されると、ジコチュー
の意味も大体分かるのであるが、抽象的な概念
としての意味はよく分からない。理解力のレベルは
裁判官も少年も同じである。

 そこで裁判官は、調査官が事前に親子に
少年の問題点を説明して理解させてくれている
ものと決めつけて、その前提で、割と気楽に
審判を進めている。
 少年たちは「試験観察にしてください」と粘るが、
それは裁判官の裁量だから「無理です」といって
断ればそれでおしまいであり、簡単明瞭だ。
 それで少年たちはあきらめるが、課題が何かは
分かっておらず、あれだけの事件(例えば強盗
致傷事件)をやったのだから「仕方がない」とあきらめて
少年院に行くのである。
     (弁護士、元家裁判事)
  


Posted by 伝兵衛 at 16:09Comments(0)