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2008年07月28日

里親制度これからどうなる?庄司順一(青山学院大教授)

”育てる”p1-7.No.45、通巻53号。2008年7月刊。
発行者:家庭養護促進協会。
神戸市中央区橘通3丁目4-1 総合福祉センター2階。
TEL 078-341-5046

この記事は 上記協会の 年次総会記念講演の要約です。
以下は その短い抜粋です。
本文を読みたい方は 上記から この定期刊行物を
買ってください。

庄司順一さんは 川崎市の里親会の会長。
大学で 臨床保育学、臨床教育学を担当。
里親として今までに半年以上預かった子どもは5人。

平成15年に「社会的養護のあり方に関する専門委員会」
ができ、国レベルで この問題を取り上げた。その頃から 
里親制度に関心が高まった。

国は要保護児童全体の中で里子の占める割合が8%
だったのを、平成21年度までに15%にしたいとして
いるが、今 9.4%くらい。達成は厳しい。

里親を拡充するために、養子縁組を目的とした里親と
養育里親を区別し、養育里親の場合は 研修を
義務化する。これが 今回の児童福祉法の改正の
ポイントの一つ。
平成14年度以降の里親制度は 里親が一人で担う
のでなく、児童相談所や周りの関係者と協力しながら
育てていくというものに変わってきた。

もう一つは「権利擁護、利用者主体の考え方に
なってきた」。したがって 「里子のための権利ノート」を
民間団体として作ろうと考えている。

里親養育の意義は「アタッチメント」(愛着)の形成だ。
世界保健機構は 子どもが育つ場として施設は適当か
ということを懸念して ジョン ボゥルビィというイギリスの
精神科医に 調査を依頼した。彼は こころの健康の
根本は母親やそれに替る人との人間関係だと考えた。
施設で一番 難しいのは継続性の問題。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは社会的養護の
理念として パーマネンシーとアタッチメントが重視されてきた。
パーマネンシーは 「子どもに永続的な人間関係、生活の
場を保障すること」を意味する。

韓国では施設ではなく里親がかなり活用されている。
その里親の多くが親族里親。

一般の家庭の子どもの大学進学率は10%程度、
専門学校を入れると70%。
それに対して 施設にいる子どもの大学進学率は
10%程度、専門学校をいれても20%いかない。
これは公平でない。

里親は経験を語ってこなかった。守秘義務があるので 
話しにくいけれど、養育体験を語っていくのは必要で
ないかと思う。大学へ里親が 経験を話しに行くのを
里親出前講座と呼んでいる。

施設と里親は お互いに不信感をもっている ところも
あるが、それは お互いを知らないと いうことが
大きいと思う。

★ブログ管理人の意見:
「施設と里親は お互いに不信感をもっている」と言うこと
について、施設は 要保護児童の90%以上を 獲得して
いて、里親は 僅か9%くらいの市場占有率なのです
から、対等の話には なりにくい。
トヨタを相手に 町の修理工場のおやじが 何か言っても 
相手にされないという感じがして なりません。 


  


Posted by 伝兵衛 at 11:30Comments(0)